25話 ページ26
『……え嘘』
そう言って心なしか恥ずかしそうにステージから降りればみんな来るの早くない？なんて焦っている
彰「早くここに来て練習するかって話してたんです。それで来たらAセンパイが歌ってたのでつい…」
そっかなんて言いながらマイクを置きその場からそそくさと逃げようとするセンパイの手首を掴む。
『…な、なに、？』
そう言うセンパイをじっと真剣に見つめる。
彰「もう一回、歌ってくれませんか？」
『…え？』
冬「俺からもお願いします。A先輩の歌もっと聞きたいです。」
俺らに続いて杏やこはねまでもが頭を下げお願いする。
『いやでも俺…』
そう言いかけた瞬間謙さんが口を開く。
謙「まぁいいんじゃねぇか？たまにはよ」
なんていう謙さんに対し『…謙さんがそう言うなら…』と返答するセンパイ
センパイはもう一度マイクを取り俺たちに何がいい？と問う
ぶっちゃけセンパイの歌声で聴きたいものは沢山ある
3人の方を振り返ってどうすると聞けば冬弥が提案をする。
冬「次俺たちがイベントで歌おうとしてる曲はどうだ？俺たちが躓いてたところとかのヒントが貰えるかもしれない」
彰「なるほどな…確かにありだな」
杏「それならA先輩も知ってるんじゃないかな？」
こ「うん！私も賛成だよ！」
そう言って曲を決めればセンパイに歌えそうか確認する。
『うん大丈夫。でも初めて歌うから間違えたらごめんね』
なんて俺らに言えば曲を流し始める。
数秒たち前奏が終わりセンパイが歌い始めた瞬間
彰/冬/杏/こ「「「「ッ！！！！」」」」
殺される
そう頭の中を物凄い速さで過ぎり思わず下を向く
冷や汗がとまらねぇ
なんでこんな歌い方が出来る
どんな目に遭って生活すればこんな歌い方が出来る
不思議で仕方がなかった。
ただふと
"今どんな顔で歌ってんだ"
そう思ってしまった。
俺は意を決し、下を向いたままの顔を勢いよくあげセンパイの顔を見る
が、その光景に思わず呼吸を忘れる。
目の前に立つ人物が放つオーラもこの空気感もそしてその殺気もその目つきも全てに置いて高校生と言うレベルを超えている。
そして何よりサビに入った瞬間だ。
歌い方も息遣いもリズムもロングトーンもその技術も全てが圧倒的力の差でねじ伏せられてる気分だ。
常連さんが言っていた嬲り殺されるって意味がわかった。
これは化け物であり狂気そのものだ。
そして今の俺らはまるで"蛇に睨まれたカエル"そのものだった。
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甲殻類アレルギー - kNaeさん» コメントしてくださりありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいですッ頑張って更新してまいりますので何卒よろしくお願いいたしますッ (2022年11月12日 20時) (
レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
kNae - 凄くいい！！続き待ってます！！ (2022年11月3日 22時) (レス) id: 8fd6d2801c (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 陽南さん» そう言っていただけて凄く嬉しいです！更新頻度バラバラですが、それでも応援してくださるとありがたいです！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月24日 21時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
陽南(プロフ) - コメント失礼致します。好みの小説に出会えました。これからも続きを楽しみにしております、無理がない程度に頑張って下さい！ (2022年10月16日 12時) (レス) @page27 id: 14268cddd3 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 冬雪さん» 今更ながらの返信お許しください、！自身の妄想を書き散らかしてるものにそう言っていただけで感極まりないです！！冬雪様のメッセージを糧に更新頑張っていきます！！これからも何卒よろしくお願い致します！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甲殻類アレルギー | 作成日時：2022年3月22日 1時
