【プロセカ】悪いのは全部俺

24話 ページ25

〜東雲 彰人side〜

彰「全員集まったな。それじゃあ謙さんの所に行くか」

いつも通り4人集まれば謙さんの所へと向かう。

こ「杏ちゃんどうしたの？」

こはねの言葉に動かしていた足を止め杏の方を見る。

冬「どうした。何かあったか？」

杏「え！？いや大したことじゃないから大丈夫！」

そう言う杏にため息を吐けば口を開く。

彰「悩みがあんなら隠してねぇで言えばいいだろ。そのまま放置して次のイベントに支障出たらどうすんだ」

こ「そうだよ杏ちゃん！悩みがあるなら教えて欲しいな」

相棒であるこはねに言われたからなのか暫く悩んでみせればしょうもないことなんだけどねなんて話し始める。

杏「A先輩学校早退したみたいなんだけど今日シフト入ってるんだよね…だから大丈夫なのかなって」

彰/冬「Aセンパイ/先輩が？」

こ「Aさんが早退？確かにそれは心配なるよね…」

そう話す杏たちを横目に流し足を動かす。

彰「早く向かうぞ」

冬「ああそうだな」

杏「ってちょっと二人とも！？」

急ぎ始めた俺たちを見た杏は驚きを隠せない様子だった。

彰「Aセンパイは無理するタイプだろ。体調悪くてもシフトには出そうだしな。」

冬「彰人と同意見だ。A先輩は無茶するからな」

なんて言って急いで向かう俺たちを杏は止める。

杏「A先輩バイトの時間までまだあるからそんな急がなくても大丈夫だって！」

なんて言うがそれを無視して先を急ぐ。

その光景に杏たちも諦めたのか俺たちの後を呆れた様子でついてくる。

-WEEKEND GARAGE-

店の前まで来ては聞きなれない歌声が微かに聞こえる。

全員で顔を見合わせては意を決して扉を開く。

そして開いた瞬間その歌声に圧巻される。

杏「凄い…一体誰が…それにこの歌声…まるで…」

こ「心の奥底から…泣き叫んでるみたい…」

彰「一体誰が歌って…」

その歌声に導かれるように奥のライブステージへと足を動かせばそこにいる人物に驚く。

冬「A先輩…？」

彰「……みてぇ…だな…」

普段感情が表に出ない分歌に感情が全てのっているような声

心の奥底から泣き叫んでいるように聞こえたかと思えばもう全てを諦めているような

なんて言っていいかわかんねぇけど一言で表すなら

彰「化け物かよ…」

常連「初めて聞いたけどAくんすごいなぁ…歌で嬲り殺されるような気がしたよ」

そう言う常連の人に困ったように笑うセンパイに声を掛ける

彰「俺センパイの歌初めて聞きました」

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