22話 ページ23
モ1「いや、神代って双子だから類って決まったわけじゃないか…」
モ2「取り敢えず入り口のところにある利用者名簿みたいなあっただろ?ほら、保健室利用した奴は名前かけーみたいな奴!あれで名前確認したら??」
モ1「えっと…神代 A…なんだ類じゃない方か…良かった〜…」
モ2「なんだそっちか…双子だか何だか知らないけど顔似過ぎなんだよ」
モ1「てかお前まだ終わってないの?」
モ2「いや利き手だからやりづらくって。ちょっとやってくんね?」
モ1「仕方ねぇな。つかAって類に比べてなんか静かだよな」
モ2「あーわかる!近寄りがたいって言うか俺らみたいな奴らと連む気ありません〜みたいなw」
モ1「そうそうwその点類の方は変人だけど話しかけやすくはあるよな。しかも類の方が頭良いじゃん?双子なのにAの方が劣ってるよな〜可哀想」
モ2「絶対類と比べられて生きてきただろwまぁ何も知らない俺たちですら類の方がすごいって思ってるわけだしよ。」
モ1「でもAって中学の時は人気者だったらしいな。確か塾が同じの奴がAのこと知ってたみたいでさ」
モ2「あいつが??いやいやねぇだろそれは」
モ1「なんか何でも出来て愛想もいいから先生からも同級生からも評判高くて先輩後輩とかとも良い感じに関係築いてたのに急に学校来なくなったって。」
モ2「はぁ?まじで言ってんの?つか何でそんな人生うはうはだったのに来なくなったわけ?」
モ1「それがAとスッゲェ仲良かった奴が居たらしくって…そいつの身に何かあったとかで……何だっけなぁ…確か名前が…み…………みn『さっきからうるさいんだけど。』
そう言って俺はカーテンを片手で開け二人の方を見る。
モ1「A…!」
モ2「お前いつから聞いて…」
『それ貸して。その巻き方じゃすぐ取れる』
そう言って生徒が持っていたテーピングを奪い取れば巻いていく。
二人は愚痴を本人に聞かれたからなのか顔を青ざめ硬直する。
モ1「悪かった…」
『何が?もしさっきのことなら別に本人に聞かれても構わないからこんなところで話してたんでしょ?』
テーピングを素早く終わらせれば立ち上がり最初に持っていた生徒へと渡す。
『違う?』
なんて言ってみせるが二人とも固まったまま動かず話すことすらままならないようだった。
その光景にため息を吐く。
『くだらない』
そうポツリと呟き保健室を後にするがその囁きが十分二人に聞こえるほどその場は静寂だった。
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甲殻類アレルギー - kNaeさん» コメントしてくださりありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいですッ頑張って更新してまいりますので何卒よろしくお願いいたしますッ (2022年11月12日 20時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
kNae - 凄くいい!!続き待ってます!! (2022年11月3日 22時) (レス) id: 8fd6d2801c (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 陽南さん» そう言っていただけて凄く嬉しいです!更新頻度バラバラですが、それでも応援してくださるとありがたいです!これからもよろしくお願いします! (2022年10月24日 21時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
陽南(プロフ) - コメント失礼致します。好みの小説に出会えました。これからも続きを楽しみにしております、無理がない程度に頑張って下さい! (2022年10月16日 12時) (レス) @page27 id: 14268cddd3 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 冬雪さん» 今更ながらの返信お許しください、!自身の妄想を書き散らかしてるものにそう言っていただけで感極まりないです!!冬雪様のメッセージを糧に更新頑張っていきます!!これからも何卒よろしくお願い致します! (2022年9月19日 14時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甲殻類アレルギー | 作成日時:2022年3月22日 1時