20話 ページ21
なん…で…
鼓動が早まり体に熱がこもり始める
幾度も聞いてきた。
嫌って言うほど聞いて
そしてもう一度聞きたい、聞きたかった声
愛おしくて会いたくて命を落としてでもいいから会いたくて仕方がない人の声
この声は…
『みな……と………』
モ1「きゃーーーー！！！！！！」
突如女子生徒の悲鳴がクラスに響く。
何事かと先程まで飛んでいた意識が戻りハッとすれば悲鳴を上げた女子生徒の方を見る。
と、何故かクラスの人の視線は自分へと向けられており先生が駆け寄ってくる。
なんで俺の方を見てるの？何かした？？それか俺の席の近くに何かあるとか？ていうかそうであってくれ。
なんて思っていると水らしき何かがポタポタと音を立て落ちるのが聞こえてくる。
まさかと思い自分の鼻の下へと手を持っていけば案の定血が流れていた。
『あ、鼻血』
なんて何も考えずにポツリと呟けば先生は俺の鼻にティッシュを押し付け周りに指示を出す。
先『保健委員は誰？急いで彼を保健室に連れて行って！』
その指示をもとに保健委員は前へと出て俺の隣にくれば保健室まで同行してくれる。
ていうか鼻血如きで大袈裟過ぎじゃない？？なんて考えていると彼…司が目に飛び込んでくる。
心配そうに顔を青ざめこちらを見ては駆け寄ろうとしている。
俺は先程の言葉を思い出せばすぐに前へと向き直り教室を後にする。
〜天馬 司side〜
Aの奴め…ッ
俺たちのショーを期待してないだと！？っといかんいかん！ちゃんと先生の話を聞かなければな
なんて怒っていれば先生が話し始めたのもあり頭を冷やす為にも首を振り先生の話を聞く。
それから暫くすれば後ろからクラスメイトの悲鳴が聞こえる。
びくりと肩を揺らしそちらの方へと見れば目を丸くする。
原因はAでかなりの量の鼻血を流していた。
当の本人は気付いていないのか顔を真っ青にし鼻から血を流しては机の上をAの血で赤く染めていた。
時差で悲鳴を上げた女子生徒の方へと見れば自分でも何が起きているのかわかってない様子の顔をしてクラス全体を見ている。
が、すぐに血を流していることに気付けば多少驚く仕草を見せるもののすぐに先生が鼻にティッシュを押し付け指示を出す。
その声と同時に我に帰れば保健室へと誘導している彼らに駆け寄ろうと足を動かそうとするがタイミングよく授業開始のチャイムが鳴る。
Aの机の上は先生がすでに処理したようで元通りになっていた。
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甲殻類アレルギー - kNaeさん» コメントしてくださりありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいですッ頑張って更新してまいりますので何卒よろしくお願いいたしますッ (2022年11月12日 20時) (
レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
kNae - 凄くいい！！続き待ってます！！ (2022年11月3日 22時) (レス) id: 8fd6d2801c (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 陽南さん» そう言っていただけて凄く嬉しいです！更新頻度バラバラですが、それでも応援してくださるとありがたいです！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月24日 21時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
陽南(プロフ) - コメント失礼致します。好みの小説に出会えました。これからも続きを楽しみにしております、無理がない程度に頑張って下さい！ (2022年10月16日 12時) (レス) @page27 id: 14268cddd3 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 冬雪さん» 今更ながらの返信お許しください、！自身の妄想を書き散らかしてるものにそう言っていただけで感極まりないです！！冬雪様のメッセージを糧に更新頑張っていきます！！これからも何卒よろしくお願い致します！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甲殻類アレルギー | 作成日時：2022年3月22日 1時
