19話 ページ20
-教室-
ガヤガヤと廊下にまで響く生徒達の騒ぎ声にため息を吐き、もう少し静かに出来ないのかと思いながらもいつも通りのそれを無視しイヤホンを耳に押し込み、周りの音が聞こえなくなるぐらいまで音量を上げれば一直線に自分の席へと歩く。
が、急に目の前に現れた何かに歩くことを妨げられればそのままぶつかり尻もちをつく
『いっ………はぁ、今度は何の用？司くん。類に関しては解決したんでしょ？』
なんて床に座ったまま睨みつけるように俺の前に立っている彼にそう言えばすまないと言いながら手を差し伸べてくる。
司「あぁ、Aのおかげでな！それで、だ。Aのおかげもあってなんとかショーを出来る様になったんだ。せっかくだしお前にも来てほしくてな」
『あぁそういう…。それなら大丈夫。今日類にも寧々にも来て欲しいって言われたから行く予定だし。』
なんて差し伸べられた手を掴み立ち上がればズボンについたゴミなどを払いながらそう言えば目の前の彼は驚いたような顔をする。
司「A…お前類と話すようになったんだな…。」
『…何そんな感動したような顔してんの？それに今日は類に捕まったから仕方なくだし好き好んで話すわけねぇじゃん』
そう悪態つきながら言えばそれでも話さないよりかはいいだろう！と言う司。
司「まぁ結果はどうであれ来てくれるのなら問題ない！Aが来てくれるならより力を入れなければな！」
『へ〜…つまりは未来のスター天馬司は俺が来なければ力を入れなかったと…へー』
なんて言えばなぬっ！？と言いながら大きい声をより大きくしながら慌てて訂正をする。
司「そんなわけないだろ！！それにそんな意味で言ったわけでは…！！」
『うるさ…はいはい分かってますよ。そんなつもりで言ったわけじゃないぐらい分かってるって。まぁ鼻から期待なんてしてないから安心してって』
司「…っておい！！！期待して無いだと！？」
なんて話しているとホームルーム開始のチャイムが鳴る。
『ほらほらチャイムが鳴ったから席に戻りましょうね未来のスターさん』
軽く目の前の彼をあしらいながら自席へと行けばまだこちらを見ている彼にクスリと笑う。
何気に学校の誰かとこんなに話すなんて中学以来かも。
楽しいな。こうやって話すの。
…引きずり過ぎなんだきっと。俺も、類達みたいに変わろう。
きっと湊人も許してくれる。
だから………
《一人幸せになるなんて許さないから》
『…え』
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甲殻類アレルギー - kNaeさん» コメントしてくださりありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいですッ頑張って更新してまいりますので何卒よろしくお願いいたしますッ (2022年11月12日 20時) (
レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
kNae - 凄くいい！！続き待ってます！！ (2022年11月3日 22時) (レス) id: 8fd6d2801c (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 陽南さん» そう言っていただけて凄く嬉しいです！更新頻度バラバラですが、それでも応援してくださるとありがたいです！これからもよろしくお願いします！ (2022年10月24日 21時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
陽南(プロフ) - コメント失礼致します。好みの小説に出会えました。これからも続きを楽しみにしております、無理がない程度に頑張って下さい！ (2022年10月16日 12時) (レス) @page27 id: 14268cddd3 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 冬雪さん» 今更ながらの返信お許しください、！自身の妄想を書き散らかしてるものにそう言っていただけで感極まりないです！！冬雪様のメッセージを糧に更新頑張っていきます！！これからも何卒よろしくお願い致します！ (2022年9月19日 14時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甲殻類アレルギー | 作成日時：2022年3月22日 1時
