17話 ページ18
久しぶりというにはかなり年数が経った再会と会話になんとか捻り出した声は裏返る。
そもそもバイト以外では人と話す事は少ないしニーゴの皆んなとは基本チャットでの会話ばかりだから中々声を出して個人的な話などを話す機会は無い
寧「A!?本当に久しぶり…。その…元気だった、?」
相変わらずコミュニケーションが苦手な寧々に笑みが溢れる。
『何それ…ふふっうん、俺は元気だったよ。寧々こそ最近類たちとショーをやることになったんでしょ?順調に進んでる?』
なんて会話をしていればいつのまにか二人っきりの空間になっていたようで類が間に入る。
類「仲が良いのは喜ばしいことだけれどそろそろ学校に向かわないと遅刻してしまうよ?」
そう時刻を確認し時間が迫っていることに驚けば3人で学校へと足を進める。
〜神代 類side〜
『それじゃあ行ってきます。』
相変わらず素っ気ない態度のAを追うように家を出れば走って目の前を行く彼に待ってくれと声をかけ肩へと手を置く。
当の本人からは嫌悪感を感じるがそれでもちゃんと礼を伝えるAは尊敬に値する。
本当は僕とも話したくないはずなのにそれでも返事を返し無視はしない。
だからこそ彼に嫌われていることが辛く感じてしまう。
だけど今日は違う。こうやってAと一緒にいる時間がある。話す時間がある。触れることが出来る。
このチャンスを無駄にするわけには行かない。
類「それはいいんだ。僕が勝手にやった事だしね。それよりA、その…たまには一緒に学校へと行かないかい、?」
断られる。そんなことは知っている。それでも僕は彼と、Aと少しでも一緒に過ごしたい。
そう思い自分から逃げられないよう腕を絡めどさくさに紛れて指を絡ませる。
あぁ、笑顔が溢れてしまいそうだ。罵倒されてもいい。嫌われてもいい。Aと一緒にいられるのならもっとこの時が続けばいい。
そう思った瞬間寧々の姿が見える。あぁ、約束をしていんだっけ。
そう目の前にいる彼女へと声をかければやや不機嫌気味なようでAを僕の背中へと隠す。
寧「それでわたしにどうしても合わせたい人って誰?さっきから類が後ろに隠してる人?」
なんていう彼女にあぁと口を溢せば彼が見えるように斜め後ろへと下がる。
元々僕と寧々とAは昔から仲が良かった。
Aは良く僕に付き合ってくれ怪我をする事も多々あったが、それでも彼は笑って「類の幸せが俺の幸せなの」と口にしていた。
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甲殻類アレルギー - kNaeさん» コメントしてくださりありがとうございます!そう言って頂けてとても嬉しいですッ頑張って更新してまいりますので何卒よろしくお願いいたしますッ (2022年11月12日 20時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
kNae - 凄くいい!!続き待ってます!! (2022年11月3日 22時) (レス) id: 8fd6d2801c (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 陽南さん» そう言っていただけて凄く嬉しいです!更新頻度バラバラですが、それでも応援してくださるとありがたいです!これからもよろしくお願いします! (2022年10月24日 21時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
陽南(プロフ) - コメント失礼致します。好みの小説に出会えました。これからも続きを楽しみにしております、無理がない程度に頑張って下さい! (2022年10月16日 12時) (レス) @page27 id: 14268cddd3 (このIDを非表示/違反報告)
甲殻類アレルギー - 冬雪さん» 今更ながらの返信お許しください、!自身の妄想を書き散らかしてるものにそう言っていただけで感極まりないです!!冬雪様のメッセージを糧に更新頑張っていきます!!これからも何卒よろしくお願い致します! (2022年9月19日 14時) (レス) id: df7a45bd54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:甲殻類アレルギー | 作成日時:2022年3月22日 1時