■ ページ14
直樹「あ、うちベッドだけど」
「えー！？でもなぁくんいるから大丈夫！何かあったら藤井ちゃんがなんとかしてくれる！！」
直樹「はい、ちょっと大っきいかもだけど」
「ありがと！」
なぁくんが服貸してくれたけど、彼シャツみたい
「これ着てたらなぁくんに包まれてるみたいで安心する」
直樹「そんなかわいいこと他所で言っちゃだめだよ？」
直樹「ってか髪乾かすからドライヤー持っておいで」
「えーこのドライヤーめっちゃいいやつじゃん！」
私がずっと欲しいやつだ。高くて手が出ないけど。
直樹「ふふっ。海人くんが誕生日プレゼントでくれたんだー」
「いいなー」
直樹「ほら、ここ座って」
ソファに座ったなぁくんの脚の間に座り髪を乾かしてもらう
「こういうの憧れだった」
ドライヤーでかき消されるくらいの声で言ったはずなのに、なぁくんの耳にはしっかり届いていたみたいで
直樹「楪が望むんだったら俺なんでもするよ？望んでるか分かんないけど夢の国デートとか」
「いいの？」
直樹「うん。俺ら一般人みたいに彼氏とか彼女は無理でも俺らがイチャイチャする分には構わないでしょ？」
「………」
直樹「楪、楪？」
直樹「まさか…寝た？」
直樹「(目閉じてるしなぁ)」
「んんっ」
「うわっごめん！寝てた…」
直樹「いいよいいよ。それだけ疲れてんでしょ？それとも俺のドライヤー気持ちよかった？」
「美容院とかでもドライヤーとかしてもらってたらすぐ寝ちゃうんだよね」
直樹「もう寝る？」
「うん。ここのソファ借りてい？」
直樹「ベッド使いな？」
「そしたらなぁくん寝るとこ無くなっちゃうじゃん」
直樹「楪、眠いとなかなか甘えたさんで素直でかわいいね」
「んー、そんなことない！」
直樹「俺はソファとかあるしね、心配しないで」
「やだ！心配で私寝れない！その前に1人で寝んの怖い…」
直樹「ふふっ、じゃ、一緒にベッドで寝よっか」
「なぁくんやじゃない？」
直樹「俺はいいよ。楪がそれで寝れるなら」
「ありがと」
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作者名：しゅうか | 作成日時：2022年7月30日 20時
