たまには焦らすのもありじゃない？ （黒） ページ22
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「めぇめ〜」
「ん？なに？」
珍しくあまったりぃ声で俺の名を呼んだのは、バレンタインデーのお返しにもらったお酒入りのチョコを食べたAちゃんだ。
マネージャーが送ってくれてる車内で小腹が空いて家まで我慢出来ないからと、何処ぞのスタッフさんから貰ったらしいお返しの包装紙を開けて何んの確認もせずに口に放り込んだら、カクンッと項垂れる頭。
おいおいどうしたよ？
と顔を覗き込んだら、赤くなった顔でヘラヘラしたAちゃんが俺の首に腕を回して身体を寄せてきたもんだから、あーあこれはやったなと。
「ごめんマネージャー。俺の家でお願いします」
.
「ほら水飲みな」
2人揃って俺の家に降ろしてもらって、ふらつく足取りのAちゃんを支えながら鍵を開けて家に入る。
先にリビングに行っててと言えば、フラフラになりながらもリビングに辿り着きソファを背もたれにして床に座り込んでいた。
そんなAちゃんにペットボトルを差し出すと、グイッとまだ脱いでなかったコートを引っ張られる。
「めぇめ、ここ」
「んー？(笑)」
ぽんぽんとされるのはAちゃんの隣で、座れってことね。
ちゃんと指示に従って隣に座れば、その上にAちゃんが乗っかってきたから少し驚いた。
そして俺からペットボトルを奪い取って、俺にもたれ掛かりながら力の入らない指で一生懸命キャップを回そうとしているのが可愛い。
「ん、ん〜っ、めぇめ！」
「はいはい(笑)貸して？」
水飲みたいもんな。
簡単にキャップを外してAちゃんに渡そうしたけど何故か受け取らないから、「どうした？」と聞けば、小さな唇を尖らせて「ん」と俺の顔の前。
うわー、完全に酔ってるね。
こんなこと素の彼女は絶対やらねぇもん。
「めぇめ、のろ渇いたっ」
「わかったから、」
1口口に含んで、顎を掴んで吸い寄せられるように唇を重ねた。
そして少し開かれた唇の隙間から水を送り込んでやれば、こくっと喉を鳴らす。
「ふふ、ありがと」
「どういたしまして」
俺にとってはラッキーでしかない。
今日同じ仕事で、帰りが一緒になって良かった。
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ゆきんこ(プロフ) - あやかぽん。さん» あやかぽん。様、コメントありがとうございます!!デカパイ買われたのですね。タイムリーで笑って頂けて良かった（笑）まだまだ愛されるので、これからもよろしくお願いします(^^) (2021年4月23日 7時) (
レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
あやかぽん。(プロフ) - ちょうど今日デカパイ買ったとこだったのでめちゃめちゃ笑いました！！！w 移行おめでとうございます！！愛され主人公ちゃん、大好きです(*^^*) (2021年4月22日 23時) (レス) id: b8552d059d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんにちは！私もたまたま見たら主と同じ勘違いしたので、これ使えるなと（笑）ちょっと狙ってるだろって思ってしまいますよね（笑）買いに行ってみようと思います(^^) (2021年4月21日 16時) (レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様こんにちは☆Twitterのトレンドに入ってたなんて初めて知りました…(汗) 音だけ聞けば、確かに夢主ちゃんみたく、勘違いしちゃいますよね(^_^) さっき検索してみたんですけど、なるほど…すごい美味しそうだなぁ…(*´-`)♪ (2021年4月21日 13時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みるくさん» みるく様、ご期待に添えるか不安ではありますが頑張りますね(^^) (2021年4月18日 20時) (レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年2月4日 13時
