4 （白） ページ17
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「めめぇぇぇっ」
「おー、はいはい。 泣け泣け」
俺は今凄く後悔してる。
大好きなAちゃんに振り向いてほしくて、少しでいいから俺を見てほしいと思ったのは事実だけど、あんな事がしたかったわけじゃない。
Aちゃんと散歩でのんびり一緒に歩いて色んな話をしたりして。
撮影終わりに皆でファミレスに行ってお互い食べてるものを、あーんし合ったりして。
部屋で一緒に過ごして、ゲームしたり昔の皆の話を聞かせてもらったり、俺の悩みを聞いてもらったりして。
そんな時間がとても大切だった。
なのに一緒にデビューして、以前より距離が近くなって昔から知ってるお姉ちゃんから好きな人にどんどん変化していって。
「うわーんっ、Aちゃんに嫌われたー！」
俺と目を合わせてくれなかったもん。
「大丈夫だって」
「うっ、ううっ、もうAちゃんに会えない」
「へえ、じゃあライバル1人減って良かったわ」
特に慰めるとかはないけど、泣く俺の隣で俺の言葉に欲しくもない言葉を返すめめを睨む。
するとニッと口角を上げてイケメンが笑う。
「ここからがスタートだろ？ お前は年齢をハンデだと思ってるし、その通りだろうけど。いつかそれが最大の武器になる日も来るかもじゃん」
そんな日が、この恋にやってくるのか分からないけど。
「で、どうだった？」
「……ぐすっ。なにが？」
「Aちゃんの唇、柔らかいだろ？」
あ、めめの奴まだ俺で遊ぼうとしてるなってこのニヤけた顔を見たら分かる。
……Aちゃんの唇。
思い出して、ぼぼぼと火照る顔。
「ひゃあああっ！ ダメダメ！ 俺、別の意味で暫くAちゃんの顔を見れないよ！」
「だとしても、ちゃんと謝れよ。男としてそこはケジメつけろ」
「……わかってるよっ」
その後お互いに目を腫らした俺とAちゃんにメンバーみんな何かあったなと分かったみたいだけど、めめと何故か康二くんが上手く誤魔化してくれていた。
しかも二人が待ち時間の間に二人きりにしてくれて、Aちゃんに謝るチャンスを作ってくれて。
「ごめんね」と謝る俺に、Aちゃんはほんのり頬を染めて笑みを浮かべてくれた。
その顔がほんとに可愛くて、きっとこの恋は叶わないだろうけど、それでも良い。
あのキスは俺の一生の思い出になるはずだ。
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ゆきんこ(プロフ) - あやかぽん。さん» あやかぽん。様、コメントありがとうございます!!デカパイ買われたのですね。タイムリーで笑って頂けて良かった（笑）まだまだ愛されるので、これからもよろしくお願いします(^^) (2021年4月23日 7時) (
レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
あやかぽん。(プロフ) - ちょうど今日デカパイ買ったとこだったのでめちゃめちゃ笑いました！！！w 移行おめでとうございます！！愛され主人公ちゃん、大好きです(*^^*) (2021年4月22日 23時) (レス) id: b8552d059d (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - あきさん» あき様、こんにちは！私もたまたま見たら主と同じ勘違いしたので、これ使えるなと（笑）ちょっと狙ってるだろって思ってしまいますよね（笑）買いに行ってみようと思います(^^) (2021年4月21日 16時) (レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - ゆきんこ様こんにちは☆Twitterのトレンドに入ってたなんて初めて知りました…(汗) 音だけ聞けば、確かに夢主ちゃんみたく、勘違いしちゃいますよね(^_^) さっき検索してみたんですけど、なるほど…すごい美味しそうだなぁ…(*´-`)♪ (2021年4月21日 13時) (レス) id: 4aac9fb6a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - みるくさん» みるく様、ご期待に添えるか不安ではありますが頑張りますね(^^) (2021年4月18日 20時) (レス) id: e0fcc6876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこ
| 作成日時：2021年2月4日 13時
