286:緋龍オリジン ページ16
｢いやいやいや！緋龍少女、それ大丈夫かい？｣
異様な雰囲気に取り残された２名の教師は唖然とする他なかった
しまった、すっかり先生のこと忘れていた
｢…まぁいい 緋龍、急で悪いんだが今回雄英は寮制度を取り入れることになった｣
…………ん？
先生、それってなによりも一番最初に私に教えるべきではなかったのでしょうか
話はトントン拍子に進み結論から言って寮制度が始まるまでの間、勝己のうちで面倒を見てもらえと言われた
またお世話になるのも申し訳ない気もした
けれど、一人暮らしだし防犯面は完全とは言えないのも事実で私は渋々了解した
……と、いうより強制的に了承したと言うべきだろうか
敵連合に狙われたのは私だけでなくもちろん勝己も例外ではない
で、あるからにして一人で出歩かせるわけにもいかないということで一家で迎えに来てくれたのだ
それを知ったのは光己さんが突撃してきたからなのだが、その話はまた今度にしようか
寮制度になる方がかえって私としてもみんなといられる時間が多くなっていいと思ったし、なにより断る理由が見つからない
そういう手続きとかは相澤先生とオールマイトでどうにかしてくれるらしいのでそこら辺は全部おまかせ状態だ
勝さんが待機してくれている車に乗り込もうとしたその時、
｢お姉ちゃん！！｣
後ろから聞き覚えのある声が私を呼び止めた
あの子は確か…そうだ、瓦礫の下になって私に助けを求めた少年だ
｢こらハルキ！！｣
私の元に走り寄る少年を追うように一緒に付いてきたこの女性はきっとこの子の母親だろう
深々と頭を下げながらこの度は息子を助けてくださってありがとうございますと、自分より年下のまだ卵同然である私に向かって、追いかけてまでお礼を言いに来てくれたのだ
『そ…んな、私は、何も……』
実際助けたのはお師匠だ
私は本当に何もしていない……
｢そんなことないよ！！！｣
ぎゅっと私の服の袖を掴む
｢お姉ちゃんはあんな怖い敵に僕を助けようと立ち向かっていたじゃん！！すっごくかっこよかったよ！！｣
子供の純粋無垢な表情って凄いな
こっちが悶々と考えていたことを簡単にぶっ壊してくれた
｢俺、お姉ちゃんの第一号のファンだから！！ヒーロー名教えてよ！！｣
こんなにも欲しい言葉以上のものをくれた少年に心の奥でありがとうと呟く
『私はティプライゴン』
ここからを私の新たなスタートラインにしよう
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紅緋(プロフ) - 白ちゃんさん» お返事遅くなってしまってすみません！！ひぇぇ、かっちゃんだけでなく緋龍ちゃんまで愛して下さるなんて嬉しすぎです(> <)コメントありがとうございました！ (2018年5月6日 14時) (
レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - もうこの話の緋龍さんとかっちゃんが愛しすぎて苦しいです（笑）！応援してます！更新頑張ってください！！ (2018年5月4日 22時) (レス) id: a5c2574b45 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - はるにゃーさん» まさにその通りです！笑正直言って名前が全然思いつかなくて… 姿かたちは好きに想像してください！笑私とてまるっきり真似をしたい訳では無いので笑コメントありがとうございました！(多分あってると思いますよ！) (2018年2月19日 20時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃー(プロフ) - ...FAIRYＴＡＩＬですね...（英語あってるかわからぬ...） (2018年2月19日 17時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 小鳥遊 るる @優男さん» お返事遅くなってしまってすみません！ドキドキハラハラ…！今後の展開のご期待に添えるがわかりませんが精一杯書かせてもらいます！ありがとうございました(*^^*) (2018年2月12日 2時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅緋 | 作成日時：2018年2月8日 16時
