285:平手打ち ページ15
ずっと私の中でモヤモヤとしていたんだ
一族として、ヒーローの子供として生まれた私は自分からなりたいと口に出す前に、そうなるのが当たり前と言わざるを得ない環境にいた
そんな環境下で目指してきたものとは本当のヒーローと呼べるのか
｢緋龍少女、君って案外馬鹿なのかい？？｣
『はっ…？』
重苦しかった空気がまさかのオールマイトの素っ頓狂なセリフに思わず息を漏らしてしまう
開いた口が塞がらないとはこのことだ
｢君は他人の事はよく理解できるのに自分の事になると全くわからないようだな｣
『すみません、まず仰ってることがわかりません』
私が悩んでいたことをまさかこんな形でぶっ壊されようとは…流石元Ｎｏ．１
｢はぁ…貴方ってつくづく不器用ですね｣
｢えっ、あ、なんか、ごめん…｣
しゅんとするオールマイト可愛いなんてちょっと思ったり…
まぁ私としては理解出来てない上に傷ついてないからなんの問題もないのだけれど
｢緋龍、俺は見込みのない生徒だと判断したら即刻除籍にする｣
入学時の体力テストの時に言ってたやつだ…
＿＿最下位は除籍処分とする
当時の私はあの言葉が嘘か本当か私にはどうでもよかった
でも今思えば、相澤先生の
｢俺が言ってる意味わかるか｣
私との目線を合わせ、いつもは気だるげな瞳が私を捉える
力強くちゃんと私を見てくれている目だ
ボロボロと涙が零れてくるのが止められない
嗚咽を漏らしながら、やっとの思いではい、と一言頷くのが精一杯だった
｢……おい、爆豪 いつまで隠れてるつもりだ はよ来い｣
｢…気づいてたんかよ｣
病室の扉の影から出てきたのは紛れもない勝己だった
……いつからいたの？？
ねぇ、今の話全部聞かれたんじゃない？？
近くまで来るといきなり右手を上げた勝己を謎に思っていた刹那、左頬に軽い衝撃
パンッと軽快な音を立てて平手打ちを食らう
｢ちょっ、爆豪少年！？！！｣
『…………』
いったいなあ…
女子の顔に加減お構い無しに叩きやがったな
仮にもアンタの彼女なんですけど？
｢…次舐めたこと言ったらぶん殴る｣
『そこはぶっ殺 すじゃないんだ』
｢半殺 しだわバーカ｣
殴って半殺 しにされるのも嫌だけどな
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紅緋(プロフ) - 白ちゃんさん» お返事遅くなってしまってすみません！！ひぇぇ、かっちゃんだけでなく緋龍ちゃんまで愛して下さるなんて嬉しすぎです(> <)コメントありがとうございました！ (2018年5月6日 14時) (
レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - もうこの話の緋龍さんとかっちゃんが愛しすぎて苦しいです（笑）！応援してます！更新頑張ってください！！ (2018年5月4日 22時) (レス) id: a5c2574b45 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - はるにゃーさん» まさにその通りです！笑正直言って名前が全然思いつかなくて… 姿かたちは好きに想像してください！笑私とてまるっきり真似をしたい訳では無いので笑コメントありがとうございました！(多分あってると思いますよ！) (2018年2月19日 20時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃー(プロフ) - ...FAIRYＴＡＩＬですね...（英語あってるかわからぬ...） (2018年2月19日 17時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 小鳥遊 るる @優男さん» お返事遅くなってしまってすみません！ドキドキハラハラ…！今後の展開のご期待に添えるがわかりませんが精一杯書かせてもらいます！ありがとうございました(*^^*) (2018年2月12日 2時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅緋 | 作成日時：2018年2月8日 16時
