281:犠牲者は ページ11
光が一滴も漏れないように固く閉じた瞳
やってくる衝撃に耐えていたのに、一向にそれはやって来ない
恐る恐る力を緩め、視界に入ってきた光景に声も出ない
『なっ、…お師匠！！！！！』
胸部を貫通した奴の拳は私の眼前で止まっていた
｢そうくると思っていたよ｣
｢ちっ…汚い、手を使い、やがって……｣
拳を引き抜きその場に倒れ込むお師匠
『お師匠！！！なんで…なんでっ！！！』
じわじわと広がっていく真っ赤な水溜り
｢さて、と 厄介者は済んだし、最後は……っ！！｣
｢そうさせてたまるかァ！！！！！｣
オールマイト…
｢貴様は彼女から何故たくさんのものを奪う！！｣
｢奪ってるだけじゃないさ
｢貴様っ！！｣
すぐ近くでオールマイトと奴が死闘を繰り広げている
オールマイトの足でまといにならないよう周囲にいる気絶しているプロヒーローや、現時点で助けられそうか人々を助けなければならない
ならば、誰か、誰か助けてよ
『お師匠…』
もう手に力も入らないのか
私がいくら握っても温かみを感じられない
｢なんって…かお、してん、だ｣
そんな、そんな無理して笑わないでよ
『ねぇ、病院…お医者さんに診てもらえば大丈夫だよね？ねぇ！？こんなんでくたばるレジェンドヒーローじゃないだろお師匠は！！』
｢むり…いうな、バカ弟子……｣
わかってはいるがわかりたくない
浅くなっていく呼吸音
『何弱気になってんだよバカジジィ！！』
こんな時だというのに私の口から漏れるのは暴言
｢…ガルグイユ………いきて、いるか｣
[なん、とかな…]
ほんの数分前までピンピンしていたガルグイユも今となっては虫の息同然
｢けつろん、からいおう……俺らはもとより、相打ち覚悟でっ、奴を葬り去るつもりでいた｣
がはっと咳と同時に口から多量の血液が垂れ流れる
『もういいから…喋らないで……大量出血で死 んじゃう………』
｢じかんが、ない……ひたいを、かせ｣
私が屈む前に、渾身の力を出して冷たくなった掌を額に当てる
どうして、なんの
一瞬で頭の中に流れ込み、記憶させられる
『うそだ…ねぇ、ガルグイユも、嘘だって言ってよ……』
誰も私の問いには応えてくれない
ズルいよ…
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紅緋(プロフ) - 白ちゃんさん» お返事遅くなってしまってすみません！！ひぇぇ、かっちゃんだけでなく緋龍ちゃんまで愛して下さるなんて嬉しすぎです(> <)コメントありがとうございました！ (2018年5月6日 14時) (
レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - もうこの話の緋龍さんとかっちゃんが愛しすぎて苦しいです（笑）！応援してます！更新頑張ってください！！ (2018年5月4日 22時) (レス) id: a5c2574b45 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - はるにゃーさん» まさにその通りです！笑正直言って名前が全然思いつかなくて… 姿かたちは好きに想像してください！笑私とてまるっきり真似をしたい訳では無いので笑コメントありがとうございました！(多分あってると思いますよ！) (2018年2月19日 20時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃー(プロフ) - ...FAIRYＴＡＩＬですね...（英語あってるかわからぬ...） (2018年2月19日 17時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 小鳥遊 るる @優男さん» お返事遅くなってしまってすみません！ドキドキハラハラ…！今後の展開のご期待に添えるがわかりませんが精一杯書かせてもらいます！ありがとうございました(*^^*) (2018年2月12日 2時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅緋 | 作成日時：2018年2月8日 16時
