283:安らかに ページ13
完全に目を閉じ、脱力してしまった腕
私の中からも消えてしまった
その一瞬というのはあっという間であった
聞きたいこと、教えてもらいたいこと、まだたくさんあった
それでも、最期だからと一番聞きたかったことを聞かずとも分かっているとでも言うように言葉だけ遺して逝ってしまった
＿なんで自らの身を挺してまで私を助けて、守ってくれたの
皆、お前を愛しているからに決まっている
頭の中でずっと、永遠と今もリピートし続けている
もう既にガルグイユもいない
瞳からこぼれ落ちる水は私が個性を制御もできないノロマだからであろうか
『うっ…ひっく……一人にっ、しないでよ……』
目がどうなろうと構わなかった
必死に擦って擦って、あられもなく声を上げて…
｢俺がいるだろ｣
腕を掴んで引き寄せられる
｢お前は今までもこれからも一人じゃねぇよ｣
ぎゅっと抱きしめられた優しさにさらに溢れ出す
暫く、落ち着くまでずっとそうしていた
そうしてくれていた
やっと少しは落ち着いてお師匠の顔をもう1度見つめる
｢なんって面してやがる｣
足音がした方を振り返ると先程までオールマイトの傍にいたそこそこ、いやかなり年配のヒーローか
確か名前は…
『グラン、トリノ……』
｢なんじゃい、ワシのこと知っとんかい｣
『いえ、さっきオールマイトがそう呼んでいたからそうなのかな、と』
それにしてもこの人、お師匠と顔見知りだったのかな
｢こんな傷さえなけりゃ、いい顔してんのになぁ…｣
いい顔…
消失感しかなかった私はそんな風に捉えることはさっきまで出来なかった
今一度よく顔を見ると、どこか達成感を得た、やりきった、という清々しい顔をしていた
それがまた私の鼻の奥をツンとさせた
『早く、こんなところじゃなくて…家に帰ろうね』
今まで頑張ってきた分ゆっくりと、静かに眠っていて欲しい
たくさん我儘を言って利かん坊で意気地無しの出来の悪い
『
あれから私と勝己は警察に保護され、様々な事情聴取を受けた
中には敵に寝返ったんではないかと疑いの目を向けられるような質問やらカウンセラーもあった
普段の私ならキレていたのかもしれないが、頭の中は別のことでいっぱいいっぱいでそんな余裕はなかった
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紅緋(プロフ) - 白ちゃんさん» お返事遅くなってしまってすみません！！ひぇぇ、かっちゃんだけでなく緋龍ちゃんまで愛して下さるなんて嬉しすぎです(> <)コメントありがとうございました！ (2018年5月6日 14時) (
レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
白ちゃん - もうこの話の緋龍さんとかっちゃんが愛しすぎて苦しいです（笑）！応援してます！更新頑張ってください！！ (2018年5月4日 22時) (レス) id: a5c2574b45 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - はるにゃーさん» まさにその通りです！笑正直言って名前が全然思いつかなくて… 姿かたちは好きに想像してください！笑私とてまるっきり真似をしたい訳では無いので笑コメントありがとうございました！(多分あってると思いますよ！) (2018年2月19日 20時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃー(プロフ) - ...FAIRYＴＡＩＬですね...（英語あってるかわからぬ...） (2018年2月19日 17時) (レス) id: a8130d6d57 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - 小鳥遊 るる @優男さん» お返事遅くなってしまってすみません！ドキドキハラハラ…！今後の展開のご期待に添えるがわかりませんが精一杯書かせてもらいます！ありがとうございました(*^^*) (2018年2月12日 2時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅緋 | 作成日時：2018年2月8日 16時
