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31:背徳感 追記 ページ34

キーンコーンカーンコーン

「それじゃあ今日の授業はここまで」


セメントス先生が告げるとようやく午前の授業が終わる


「ふぃ〜 やーっと終わったねぇ」

お茶子の気の抜けた声に危なく私までもが全神経の気が抜けてしまいそうになる

危ない危ない


「流石にお腹空いたわ〜」

「んじゃ、食堂混まないうちに行こー!!」

「Aさんは、あとからですわよね?」


『うん、そう、いつもごめんね〜』




初回の戦闘訓練(アレ)から少し経ちクラスの皆ともだいぶ打ち解けたこの頃…


しかしまだ私の秘密は隠したまま


申し訳ないという罪悪感もあるが、そう簡単に話せるほど私の心は強く出来ていない


みんなには外の空気吸わないと気持ち悪くなるから昼休みの最初の時間は我が儘言って一人で外に行く


もちろん最初はみんなで行こうかって言われたんだけど流石にみんなの時間を減らしちゃうのは申し訳ないし、ね?


1人、我慢して重たい身体を引きずりながらいつもの場所へと向かう


んー!!!

今日は天気も良く気持ちがいい日だ


目的地についた私はグーッと伸びをする



そして気張り続けていた力を全部抜く


両肩甲骨からは私が両手を広げたぶんよりも大きい翼


尾てい骨あたりからは尾白くんとは違う刺々しい尻尾



『ふぁぁ〜やっぱこれが1番楽ですな〜』


気によしかかり軽く目を瞑る






今まで1度も誰もここには来たことがなかった


それに加え、身体に負荷がかかりずっとダルかった私は油断していた



「なんか隠してると思ったらそういうことか」


目の前に、如何にもなにか企んでいそうな悪い顔をしたツンツン頭くんがいた

いつもだったら匂いで気がつくはずなのに!!


いや、それよりも私の脳は完全に機能停止状態に陥る


『あっ、……ゃ…』


「毎日毎日外へ行くなんて可笑しいとおもうだろが」


1歩、また1歩と私との距離を詰められる


一方私は蛇に睨まれたかのように全く動けない


「バラされたくねェんだろ?」


一番君にバレたくなかったです



やっとの思いで首を縦に振る





「んじゃ、話せ!」


ドカッと私の隣に座ったツンツン頭くん


獲物を捉えた目をしてる


逃げることは不可能


逃げたら秘密をバラされる



恐怖が脳を埋め尽くす

32:私の過去 追記→←30:登下校



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紅緋(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます〜!!ぜひゆっくりマイペースで読んでください〜 長いし話が細々としすぎてるので注意です笑 (2018年2月17日 2時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こんにちは!先日はあがとうございました!冬柳改め桜です!良かったです!なんで今まで読まなかったのだろう!!長身コミュ障主人公美味しいです( ˇωˇ )頑張って読んで追いつきますね!!! (2018年2月16日 16時) (レス) id: ed679bc132 (このIDを非表示/違反報告)
紅緋(プロフ) - ルキさん» 耳がいいというのは音の聞き分けが凄いのもあるんですが、私としては感度が常人より優れているため音量や高低さの聞こえ具合が人とは違うと考えていたもので… ですが確かにその表現だと少しおかしいですね(汗) 訂正しておきます ありがとうございます! (2017年12月12日 19時) (レス) id: 2c201c1f9b (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - セキュリティが突破されたってところで気になったんですが生憎私は耳がいいんだ! 痛いわアホ!鼓膜が破ける!!と有りますが、耳がいいって言うのはそれほど音が大きく聞こえるって言うわけではなく、音の聞き分けがすげぇってことでは? (2017年12月12日 18時) (レス) id: 67747d78f8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅緋 | 作成日時:2017年7月17日 10時

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