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「あと、俺のことは轟じゃなくて焦凍でいいぞ」
「えーっと、じゃあ焦凍......？」
「こうしてみると新婚みたいだな。大丈夫だ、絶対に俺が守ってやる」
何 だ こ の イ ケ メ ン は 。
いやいやいやカレカノから新婚に飛んだのはビビったけど、え？守ってやるとかイケメンかよ、そうだコイツはイケメンだったわ。
「だからAは、全部俺に任せてくれればいいんだよ」
今何か、全部の所にとてつもなく悪意を感じたんだが。
少しだけ頬を緩めた轟に、ついつい気を許してしまいそうになるが、そこは気を引き締めて表情をキープする。
すると、真顔で向かい合っている私たちを見兼ねた切島が、困惑しながら話しかけてきた。
「どうしたんだよお前ら......今日何か変じゃないか？」
「切島もそう思う？朝から轟の表情筋がゆっるゆるで恐怖なんだけど......」
「え、ソコ？」
真顔のまま冗談だと返すと、「冗談に聞こえねーからやめろ」とガチトーンで言われた。
そう話していると、今度は轟が不機嫌そうに割り込んでくる。
「切島、悪ィが俺はAと結婚を約束しちまったんだ。だからあまり話しかけないでくれるか？」
「け、けっこん？」
「はいストップ！ちょーっと轟あとで話あんだけどさぁ、いい？」
「喜んで」
いや屈してんじゃねーよ。
...
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作者名：びーとるまん。 | 作成日時：2018年12月31日 20時
