No.６ ページ7
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教室に入り、席に座ると隣から送られる視線に目を向ける。
『すぐに帰るって言ったのにごめんね、ちょっと行きで迷子になっちゃって』
これお詫びにどうぞ、
なんて怒ってる訳でもない彼に差し出したのはただのお茶で、彼はただ何があったのかわからないと言った顔で私とお茶を何度も見返していた。
『夏油くん、？』
もしかしたらいらないことをしてしまったのかもしれないという不安はすぐに吹き飛び、夏油くんはまた目を細めて笑ってくれた。
「逆に私が気を使わせてしまったかな？ありがとう戴くよ」
よかった、受け取ってくれた。と一息つけば、そっと教室の奥から向けられる視線に目をやる。
茶髪ショートの女の子。
ほとんど手の加えられていない制服を見ると、私は入学早々飛ばしすぎているのでは？と頭を抱えそうになってしまう。
そっと席を立ち上がり、夏油くんの後ろから回るようにしてその子の席へ近づく。
『私美甘Aです。貴女は？』
顔が幼いのに反し、右目下の黒子やタイトなスカートから大人びた印象を受け、少し怖い人だったらどうしよう、という不安が自分の中で募る。
「家入硝子、よろしく」
流れるように握手を求められ、見た目からの印象とのギャップに驚きつつも握手を交わした。
『何か好きなものとかあったりするの？』
この学校で”友達”というものが作れるかどうかは別として、それ相応の人間関係は構築しなければいけないな、と思ってのその質問は、だいぶ予想外の返答で呆気なく終わった。
「煙草」
『え』
スッとポケットから煙草の箱を出されたかと思うと、そっと一本差し出される
「美甘も吸う？」
『え、いや吸わないかな』
家入さんのしゅんとした顔を最後に、夜蛾先生が教室に入ってきたので、私はそのまま席へついた。
それからは軽い自己紹介と、教科書配布だったり、色々学校での注意事項だったりを話して自由時間が与えられた。
なにしろ先生も忙しいらしい。
自己紹介でわかったのは五条くんがだいぶ口が悪いということ。
それ以外はあんまりわからなかった。
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後輩(プロフ) - 雪菜さん» ご指摘ありがとうございます。気づけていなかったので助かりました！ (8月22日 3時) (
レス) id: 5118fb11d7 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - オリジナルフラグつけたままですよ！ルール違反になってしまいます。 (8月22日 3時) (レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：後輩 | 作成日時：2023年8月20日 15時
