No.５ ページ6
※五条side
時刻は8時20分
これからつまんねぇ学校生活が始まるのか、とあくびをこぼしながら、甘いものを目的とし自動販売機へと向かう。
どうにも先客がいたらしく、はぁっとため息をついてその人物を見据えると、変わった容姿に目を奪われる。
目を惹く甕覗色の髪の毛
ゆるく編み込み二つ結びにし、結び目にはしっかりリボンが付いている。
ちらりと覗くインナーカラーはそれよりも濃い蒼だった。
自分が着ている制服とはまるで違ったつくりになっているそれをまじまじと眺めていると、ゆっくりと振り向いたその人と目が合う。
日の光を浴びていないような色白い肌
垂れた大きな目元は、アパタイトが埋め込まれているようだった。
思わず生唾を飲み込んでしまった自分に対し、小さい口が動いた。
『もしかして、先輩だったりしますか、、？』
”先輩”という響きで現実へ戻され、スッと顔の熱が冷めていく。
「俺一年なんだけど。まずお前誰だよ」
思っていた以上に冷たく吐き出したそれは、目の前の相手の瞳を揺らした。
『私美甘Aです。勘違いしてごめんなさい。私も一年なんだけど、ちょっと緊張しすぎてて、』
そう言って微笑む美甘の声は鈴の音のように綺麗に聞こえ、今度はこちらが動揺してしまうところだった。
「ま、それなら別にいいけど。俺五条悟。」
挨拶の定番の握手とかをするわけでもなく、自販機で目当てのものを購入する。
「お前何突っ立ってんだよ、ほら行くぞ」
ぽんと背中を叩いて催促すると、焦ったような声を漏らしながらも俺の後をついてくるのがわかる。
『お前じゃない、美甘A！』
そうやって何になるわけでもない話を聞きながら遠くもない教室に向かった。
まぁ少しは学校生活楽しめんのかな。
．
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後輩(プロフ) - 雪菜さん» ご指摘ありがとうございます。気づけていなかったので助かりました！ (8月22日 3時) (
レス) id: 5118fb11d7 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - オリジナルフラグつけたままですよ！ルール違反になってしまいます。 (8月22日 3時) (レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：後輩 | 作成日時：2023年8月20日 15時
