No.15 ページ16
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夏油くんの、爽やかな香りと温もりを感じながら、そっと目を開ける。
ふんわりと笑う彼を目の前に、自分の顔に熱が集まっていくのがわかる。
『あの、そろそろ手退けてもらいたいかも。』
思っていたよりも小さな声量で出してしまったその言葉を、夏油くんはしっかりと受け取った。
「一週間頑張ったご褒美だよ。」
我儘でごめんね。と付けたして離れた手の感覚は、私の記憶に、鮮明に残っている。
今日は教員の関係で、午後の授業は行わないらしい。
そんなこと朝のHRで聞いてすらいない。
私はこうして寝ているだけの時間にしてしまったのかぁ。とため息をこぼしていれば、
夏油くんから、思いもよらぬ提案を受ける。
「美甘さんが嫌じゃなければ、だけど。」
”この後ふたりで出かけよう”
身体中の熱が上がっていくのがわかる。
『え、いきなりだね。どうしたの、？』
きっと目をまんまるにしている私は、夏油くんの次の言葉を待ち望んでいた。
「お昼ご馳走するよ。
「その代わりと言ってはなんだけど、そのまま買い物手伝ってほしいんだ。」
”ふたりで”
その言葉が頭から離れない。
これはいわゆる”デート”と言うやつではないでしょうか。
そんな誘いを断るつもりもなく、暑くなる気持ちを制御しながら、私はこくりと頷いた。
制服だと目立つ、と言うことから、一度私服に着替えて一緒に行くことになった。
夏油くんの私服、どんなものなんだろう。
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後輩(プロフ) - 雪菜さん» ご指摘ありがとうございます。気づけていなかったので助かりました！ (8月22日 3時) (
レス) id: 5118fb11d7 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - オリジナルフラグつけたままですよ！ルール違反になってしまいます。 (8月22日 3時) (レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：後輩 | 作成日時：2023年8月20日 15時
