No.１１ ページ12
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買い物の日から一週間。
五条くんが買い物にお誘いしてくれたおかげで、練習着も買えたし、みんなとも仲良くなれたけど、神様の悪戯なのか、私だけそれから今日まで立て続けに任務が入っていた。
まだみんなと実戦をしていないということはあるけど、明らかにみんなの方が強いはずなのに、なぜ”弱い”私ばっかりが任務に推薦されてしまうのだろうと考えた。
自問自答ではあるが”弱い”からということしか出てこない。
”弱い”から強くなるために任務に推薦されているんだろうな、と。
補助監督の方に高専まで送っていただいて、『ありがとうございます』と感謝を伝えれば、ふらふらとした足取りで寮の中へと入る。
時刻は午後９時を回っていて、お腹は空いているというのにご飯を食べる気にもなれないくらい私は疲れていた。
そんな六日間連続で任務とか聞いてないし、中学の時からそんなにたくさん祓ってきたような人間でない私にとっては苦行としか言いようがなかった。
『これなら普通に授業受けた方が楽なんじゃないかな。』
なんて独り言を呟いて共有スペースのソファへと腰掛ける。
呪霊を祓う時間よりも車に座っている時間の方が長かったからか、若干骨盤が痛い。
横になったら寝そうだなぁという気持ちがありつつも、疲れてる自分に対して甘いのかだらしなさなど気にせずそのまま横になってしまう。
瞼はだんだんと重くなる。
こんなことなら自室まで戻ればいいのに、と自分でも思うけれど、生憎私の部屋は3階で、先生に1番遠い部屋がいい、なんてわがままを言ったのは自分なのだ。
今更部屋を変えてくれというのも面倒臭いし、昨日まではなんとか部屋まで帰れてたから大丈夫だろうと思っていたし、明日が休みじゃなければ今日だって昨日と同じように部屋に戻れたはずなのだ。
あぁもうだめだ。
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薄れる記憶の中、誰かのぬくもりを感じながら体が揺れる感覚だけがあった。
そっと目を開けると、申し訳ないというような顔で私を部屋まで運んでくれているのが伝わった。
でも、それが誰だかは覚えていない。
次に目が覚めた時には私は自室のベットで寝ていて、周りには誰もいるはずがなかった。
誰が運んでくれたんだろう。
みんなに聞いても誰もが首を横に振る。
だから昨日のあれが夢で、私は自力で部屋に帰ったという結末に至った。
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後輩(プロフ) - 雪菜さん» ご指摘ありがとうございます。気づけていなかったので助かりました！ (8月22日 3時) (
レス) id: 5118fb11d7 (このIDを非表示/違反報告)
雪菜(プロフ) - オリジナルフラグつけたままですよ！ルール違反になってしまいます。 (8月22日 3時) (レス) id: f0574d2f45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：後輩 | 作成日時：2023年8月20日 15時
