私がマスクを外す時【ハイキュー】【佐久早聖臣】

＃３ ページ3

※Aside



古森「ねーA今日の放課後暇だったりする？」



四限目の自習時間中、私と自分の席をぴったりくっつける元也



A『今日は風景画描くので暇じゃないでーす。

あ、ここの問題間違ってる、ここから符号違うよ』



そっと元也の数学ノートを覗いてみると間違えている箇所がいくつかあったので、そこをシャーペンで指さす。



A『何か用事あるなら空けなくもないよ？』



私がそっと首をかしげると元也はニッと笑う。



古森「今日男バレ定休日なんだけど、久しぶりに二人で遊びに行かない？」




A『それならいーよ、元也どこか行きたかったんだ？男子一人じゃ行きにくいところでしょ』



私がニヤニヤ笑うと元也はちょっとだけ苦笑いでうなずく。



古森「駅前に新しくカフェできたじゃん？気になったからちょっと行ってみたくて！」



A『あー、そこ知ってる！私もちょっと行ってみたかった！』







そうやって話しているうちに授業は終わっていて、現在私たちは私服に着替えて駅前に待ち合わせをしているところ。



私が時計台の下でスマホをいじっていると、トントンと肩を叩かれる。




古森「Aお待たせ、待った？」




A『待ってないと思う、待ち合わせ時刻より１０分早いしどっちもどっちでしょ』




私の肩を叩いたのは元也で、私がスマホをしまうとそっと手を差し伸べてくる。





これは手を繋げという意味らしいのでその手に私の手をそっと重ねる。





はたから見れば恋人に見えるらしいけれど、私と元也の間にはそんな恋心なんて芽生えてない。




ただの仲がいいクラスメイトだ

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