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※Aside
A『佐久早くん!どうしたのって!!』
佐久早くんは私の声を聞かずに手を掴んだまますたすたと歩き続ける。
元也が見えなくなるくらい歩き続けた佐久早くんは急に立ち止まり、振り返って私をじっと見つめる。
A『なっなに?佐久早くん、、』
私が苦笑いでそういうと佐久早くんは苦虫を噛み潰したような顔をする。
佐久早「お前は一体何者だ?」
A『...へ?いや、どうしたの?』
私は佐久早君の口から発せられた言葉に首をかしげる。
佐久早「...チッ、いい、もう行くぞ、家どこ?」
佐久早くんは私に舌打ちを漏らしてまた手を引いてくる。
その佐久早くんの手が少しだけ冷たくて、私はそっと「次の角を左に曲がってずっと進んだところに住んでるよ、多分一目でわかる」と伝えることしかできなかった。
そこからはずっと沈黙が続いて、先ほど言った角を左に曲がった時のことだった。
佐久早「お前、顔の傷どうしたの?見てて痛々しいんだけど、」
佐久早君が私の手を放して私のマスクを顎の下まで下ろしてくる。
A『痛々しいっていうけど、今は佐久早くんが自分から見てきたよね』
私は佐久早くんの真剣な顔を見て見ぬふりをしながらへらっと笑って見せた。
そんな私を見て佐久早くんはまた苦虫を噛み潰したような顔をしたけれど、それも無視して私は笑い続ける。
A『私こっから真っすぐだからもう送らなくて大丈夫だよ、またね、佐久早くん
あと、家帰ったらよーく手洗った方がいいよ、私汚れてるし!』
佐久早くんが止めるのも聞かずに私はそのまま歩きだす。
まぁ気まずくはならないでしょ、だって今日が初対面ですし、
でも、振り返った時に見えた左久早くんの顔が少しだけ切なく見えなのは確かなものだった。
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ルカ(プロフ) - 46猫さん» 佐久早で合ってますよ (2022年1月1日 13時) (レス) id: f44474d541 (このIDを非表示/違反報告)
46猫 - すみませんコメント失礼致します。40話らへんのところ佐久早が左久早になっていますよ。 間違っていたらすみません (2021年12月30日 18時) (レス) @page40 id: e02b88f065 (このIDを非表示/違反報告)
後輩(プロフ) - ももさん» ありがとうございます!これからも頑張りますね! (2020年7月25日 1時) (レス) id: e5fad9affb (このIDを非表示/違反報告)
もも - すごく面白かったです!応援してます!!! (2020年7月25日 0時) (レス) id: 979bc0ff9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:後輩 | 作成日時:2020年7月22日 22時