予定がガラガラと崩れていきました ページ19
朝布団から起きて、近くの壁に飾ってあるカレンダーを見れば、今日は三月上旬の日曜日だった。
日曜日は週に一度の貴重の休みだ。俺の会社はこれでもホワイトに入る会社のため、週一で休みが入る。つまり、その日は一日中フリーなわけで。だから俺はゆったりと家でいつも忙しくて出来ていなかった新作のゲーム、見れなくて溜まっていた録画、そして新しく買った小説など、会社が忙しくて出来なかったことに精を出していた。いやぁ、休日最高。
ごろりとベッドに寝転がって最近買った小説を開く。この小説はシリーズ物で、前巻がちょうどこれからクライマックスという所で終わっていた。だから続きがとても気になっていたので、漸く見れてとても嬉しく思う。お陰でもう見る前からテンションがいつもの倍はある。
今日を逃せば読む時間が確保出来るのは来週だ。そんなの待ってられない。七日とか長すぎる。他の人にとってはそんな些細なことはと思うかもしれないが、俺にとっては明日からの仕事のモチベーションキープに繋がることだ、絶対に今日見たい。
さぁ、だから今日のうちに全て読み切るんだ！そう意気込み一行目に目を通したその時。
ぴりりりりりり！！！とけたたましい電話の着信音が部屋に鳴り響いた。
……タイミング悪すぎやろ。
取り敢えず仕方なくベッドから起き上がり、隣のサイドテーブルの上に置いてあるスマホを手に取る。未だにけたたましい音を鳴らし続けているスマホに表示された着信先はコネシマさんで。どんな用件なんだろうか、早く終わらせて欲しいな、そう考えながらスマホをタップした。
「はいもしもし」
『あ、ルキ！？俺や！コネシマや！！あのな、お前今日暇か？』
「え、家で重要なことしてるんで暇やないですけど」
『よし暇やな！』
「おい話聞けクソ先輩」
キーンと耳鳴りがする程の大声が電話越しに伝わってくる。取り敢えずお願いだから俺の話を聞いて欲しい。
『今日な、五時から集まれるメンバーであの前行った駅前の居酒屋あるやろ？そこでショッピ君とルキの歓迎会することになったん！だから五時前にその店集合な！金は持ってくること！じゃあちゃんと来るんやぞ！』
「え、あちょっ、！？」
俺の静止を聞かずにぶつりと勢いよく電話を切られた。どういうことだクソ先輩。意味が分からん！
取り敢えず早口で告げられた内容を思い出し、財布の中を見れば中にあったのは野口英世が二人。
俺は近くの銀行に走り込んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 606人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
粒餡鯛焼き - 灰さん» すみません、主人公の実況者名はルキです。……多分変換ミスだと思います…。混乱させてしまい申し訳ございません。 (2018年12月5日 19時) (
レス) id: abf72f89af (このIDを非表示/違反報告)
灰 - 主人公の実況者名はなんなんですか？多分、設定に書いてあったルキだと思いますが、文の中にラキと言う名前があり、よくわかりませんでした。 (2018年12月5日 13時) (レス) id: 1a0e98dbb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
