女子力高めツンデレ系男子の攻略法【射水アスヒ】

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貴女side






トンきゅん「さあ、こっちにきてください。

お兄ちゃんのいうことは絶対ですよ？」

アスヒ「暑苦しいですよ。

とっとと、離れてくださいです」

このシスコンが！

なんだよ、お兄ちゃんのいうことは絶対って。

赤〇様のいうことは？

ぜったーい！

みたいなあれかよ。

とりあえず私はアスヒ先輩の後ろにくっついてるから。

アスヒ「きこえてるんですか？

離れろ、このメス豚が。です」

あえて何も言わなかったのに

繰り返されると辛いですよ。


でも！

それが先輩の愛情表現だって、しってますから！


トンきゅん「人の妹拉致しないでください」

アスヒ「したくてしてるわけじゃないんです。

なんなら、持って帰ってもらっても

かまいませんです」

トンきゅん「ツンデレっていうのも

そこまでいくとイライラしますね。

素直に俺の妹をかわいいっていえばいいものを」

アスヒ「誰がツンデレなんですか」

私をおいて会話が進んじゃってるぜ！

べ、別に辛くなんかないんだからね！

かまってほしいとか思ってないんだから！


アスヒ「過保護な野郎はおいといていきますですよ」

さりげなく握ってくれる手。


トンきゅん「そんなやつとの交際は

みとめませんからね！！」

どこのオヤジだよ。

ちゃぶ台ひっくり返して

わしの目が黒いうちは交際みとめんからな、

みたいなあれかよ！


おっと、1人でつっこみやるとかただのおバカさんじゃん!


「悪いけどお兄ちゃん、

私は先輩がいいから！」


握っている手からのぬくもりに心が暖かくなる。

先輩を見上げると微かに頬が赤かった。

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