閻魔庁へ行ってきます【鬼徹】.2 ページ31
ーーーーそうしてやって来た地獄講習当日。私達は遠足にでも行くかのような軽い足取りで閻魔庁に向かっていた。
「オレ閻魔庁に行くの久しぶりかも！」
「そういや俺も久しぶりだな」
「大体皆そうなんじゃない？私も半年ぶりだなぁ」
私達は獄卒と言っても少し特殊な立ち位置にいる為、閻魔庁にいることが少ない。肋角さんも基本的には館にいるから、館の住人でしょっちゅう閻魔庁に行っているのは軟上さんぐらいだろう。
「軟上さんに会ったら嫌だなぁ」
「そんなこと言わないの木舌。一応上司なんだから。それに軟上さんは今現世に視察中だからあの世には居ないはずだよ」
「そっかぁ、ならいいや」
サラッと酷いことを言う木舌。佐疫も言葉の節々にさり気なく毒が入っている。どんだけ軟上さんが嫌いなんだ皆……。
「っていうか今回の講習を開こうって言い出したの、あの補佐官様なんだよね？私嫌な予感しかしないんだけど……」
「奇遇だな、俺もだ」
「おれも」
私の言葉に谷裂と木舌が同意する。軌島も心なしか顔が青ざめてるし……。
「補佐官様ってあのいっつも怖い顔の人だよな！名前なんだっけ！？」
「お前……閻魔様に仕えているくせに補佐官様の名前も知らなかったのか！」
「まあまあ」
ありえないと激昂する谷裂を佐疫が宥める。でもその気持ちも分からなくはない。八大地獄の獄卒たるもの、閻魔様の補佐官様の名前ぐらいは知っておくのが常識だからだ。
「漢字は覚えてる！鬼に灯だろ？でもなんて読むのかが分かんねえ！」
「
佐疫の説明に私も頷く。
鬼灯様が居なければ、今の地獄が完成するのはもっと遅れていたと思う。それどころか、今のような地獄にはならなかったかもしれない。それほどまでに鬼灯様は凄い人なのだ。
「まあ……性格にちょっと難ありだけどね」
「今度は何をやらかすんだろうな……」
「まともなものだとは考えない方がいいね」
「えっ？なになに？鬼灯様ってそんなにやべーの！？」
平腹以外の全員がはぁ、と揃って溜息を吐く。
……閻魔殿が見えてきた。閻魔庁はすぐそこだ。
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akane(プロフ) - 鬼徹とのコラボストーリーが面白かったです。(⌒‐⌒)続きが気になります。( ´∀｀) (2017年1月16日 20時) (
レス) id: 1b44bb0a87 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 名無しさん» 楽しんでいただけたようで嬉しいです！田噛はどうしてもツンデレになっちゃうんですよねぇ……。いつかはツン:デレ=3:7くらいの話を書きたいですww 応援ありがとうございます！更新頑張ります！ (2015年4月29日 21時) (レス) id: f152ab1d97 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - コメント失礼します！今日初めて拝見しましたが、一気に読んじゃいました！田噛くんのツンデレ具合が好きです。更新、楽しみにしています！ (2015年4月29日 19時) (レス) id: 31c782cab8 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 蓮水さん» 可愛いですよねー(´ω｀)まさかこんなにあずにゃんについてコメントが来るとは思いませんでしたがww (2015年3月21日 22時) (レス) id: f152ab1d97 (このIDを非表示/違反報告)
沫村 - 紅月さん» 成る程、それは分からなくはないですね^^ (2015年3月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 992fc19708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅月 | 作成日時：2015年3月6日 16時
