お菓子作り+獄卒=カオス.11 ページ23
調理室の前まで来ると、中が何やら騒がしいことに気づいた。
「……何してるんだろ？」
不思議に思いつつも、扉を開けた瞬間ーーーーー
ガッシャーン！
「ボウル割れたー！！」
「ガラス製で元々ヒビ入ってんだから、落としたら割れるに決まってるよ！俺が片付けるから平腹はそこでジッとしておいて！」
パッコーン！
「まだ生地が取れてないぞ！洗い直しだ木舌！」
「いってぇ〜、何も殴ることないじゃん谷裂ぃ」
カキーン！
「仕事をしろ田噛」
「刀向けながら言う台詞じゃないだろ、斬島？」
慌ただしく動く佐疫。
それを見て子供のような笑みを浮かべる平腹。
型抜きや何やらを持ってガミガミと木舌を叱りつける谷裂。
何もせず椅子に座っている田噛にカナキリを向ける斬島……色々と突っ込みたいところがあるが、とりあえずこれだけは言わせてもらおう。
「……なんだこれ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ひとまず暴れていた六人を大人しくさせることに成功したAは、早速本題に入ることにした。
「ここで何してたの？」
「クッキー作ってたんだ！」
ほら、と指された先には確かに稼働しているオーブンが。嬉しそうな平腹とは対照的に、Aの気分は更に沈んだ。
「皆で楽しくクッキー作ってたんだ……」
「あ、えっと、A？あの、別にAと一緒にしたくなかったってわけじゃなくて、その、そう！秘密！秘密にしたかったんだよ！」
「あっ！馬鹿木舌！」
佐疫が慌てて木舌の口を塞ぐももう遅い。フォローの言葉をかけようとするも、Aの目に涙が浮かんだのを見て、佐疫は思わず口を噤んだ。
「わたし……しらないうちに、みんなに嫌われるようなことしちゃった？」
「ちがーーーー「焼けたぞ」」
チン、とオーブンの音が鳴る。
全員の視線が一点に集中する中、視線を向けられた田噛は酷く面倒臭そうな表情でもう一度繰り返した。
「クッキー、焼けたぞ」
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akane(プロフ) - 鬼徹とのコラボストーリーが面白かったです。(⌒‐⌒)続きが気になります。( ´∀｀) (2017年1月16日 20時) (
レス) id: 1b44bb0a87 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 名無しさん» 楽しんでいただけたようで嬉しいです！田噛はどうしてもツンデレになっちゃうんですよねぇ……。いつかはツン:デレ=3:7くらいの話を書きたいですww 応援ありがとうございます！更新頑張ります！ (2015年4月29日 21時) (レス) id: f152ab1d97 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - コメント失礼します！今日初めて拝見しましたが、一気に読んじゃいました！田噛くんのツンデレ具合が好きです。更新、楽しみにしています！ (2015年4月29日 19時) (レス) id: 31c782cab8 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 蓮水さん» 可愛いですよねー(´ω｀)まさかこんなにあずにゃんについてコメントが来るとは思いませんでしたがww (2015年3月21日 22時) (レス) id: f152ab1d97 (このIDを非表示/違反報告)
沫村 - 紅月さん» 成る程、それは分からなくはないですね^^ (2015年3月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 992fc19708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅月 | 作成日時：2015年3月6日 16時
