うちの補佐官は頭がおかしい.2 ページ3
突然現れた補佐官に驚く私達だったが、真っ先に我に返った佐疫が、笑顔で補佐官に声をかけた。
「お久しぶりです、
「ああ久しぶり、佐疫君。今日も元気ハツラツ僕のお菓子を作っているかい？」
「残念ながら今日は作ってません。今から何か作りましょうか？」
「いや、またの機会にしておこう。今日は僕も忙しいからね」
補佐官改め軟上さんは、少し残念そうに声を沈ませながら佐疫の提案を断った。
というか忙しいなら、何故こんなところで油を売っているのだろうか。相変わらずよく分からない人だ。
「ん？そこにいるのはマイスウィートエンジェルAちゃんじゃないか！」
あ、やばいバレた。
軟上さんは何故か私を気に入っているようで、私を見つけると異様にテンションが高くなる。その度に抱きつかれたり姫抱きされたり……苦労した記憶しかない。
だから実を言うと、私も少し軟上さんが苦手だったりする。
「お、お久しぶりです軟上さん……」
「久しぶりだねAちゃん！そこの獄卒達に意地悪されていないかい？肋角に手を出されたりしてない？襲われかけたら遠慮なく殴っていいからね」
一瞬で目の前に移動した軟上さんが、私を力強く抱きしめる。かなり苦しい。
「軟上さん、Aが死にかけてるんで離してあげて下さい」
「ああごめんねAちゃん。大丈夫？」
「はい、なんとか」
心の中で助けてくれた木舌に感謝する。ありがとう木舌！今度お酒持って行くからね！
「ところでAちゃん」
「はい？」
声を掛けられ、答える。笑顔を消して真剣な顔の軟上さん。一体どうしたのだろうか。
軟上さんは少し躊躇いがちに口を開いた。
「………今、彼氏はいるのかい？」
「……はい？」
彼氏、とな？彼氏って俗に言う恋人の事だよね？そんなものいるわけがない！
「いませんよ。こんな私に好意を抱いてくれる人なんているわけないじゃないですかー」
ケラケラと笑い飛ばす。真顔になったかと思えば、何を言いだすんだこの人は。
「……ふむ、成る程」
軟上さんは意味ありげに後ろの六人を見ると、片膝を着いてスッと私の手を取った。
「ーーーーなら、僕がAちゃんの彼氏になってもいいかな？君の事を誰よりも想っている自信はあるし、幸せにしてあげられる自信もあるよ」
どうかな？と、私を見て微笑む軟上さん。冗談かと思ったが、その瞳があまりにも優しく愛に満ちていて、私は言葉を失った。
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akane(プロフ) - 鬼徹とのコラボストーリーが面白かったです。(⌒‐⌒)続きが気になります。( ´∀｀) (2017年1月16日 20時) (
レス) id: 1b44bb0a87 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 名無しさん» 楽しんでいただけたようで嬉しいです！田噛はどうしてもツンデレになっちゃうんですよねぇ……。いつかはツン:デレ=3:7くらいの話を書きたいですww 応援ありがとうございます！更新頑張ります！ (2015年4月29日 21時) (レス) id: f152ab1d97 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - コメント失礼します！今日初めて拝見しましたが、一気に読んじゃいました！田噛くんのツンデレ具合が好きです。更新、楽しみにしています！ (2015年4月29日 19時) (レス) id: 31c782cab8 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 蓮水さん» 可愛いですよねー(´ω｀)まさかこんなにあずにゃんについてコメントが来るとは思いませんでしたがww (2015年3月21日 22時) (レス) id: f152ab1d97 (このIDを非表示/違反報告)
沫村 - 紅月さん» 成る程、それは分からなくはないですね^^ (2015年3月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 992fc19708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅月 | 作成日時：2015年3月6日 16時
