お菓子作り+獄卒=カオス.5 ページ17
「じゃあ粉入れるよ」
「まかせろー！」
ふるいの上に分量を量った粉を落とす。全て入れ終わると、平腹は凄いスピードでふるいを叩き始めた。
「おお、すげぇ！落ちる！」
「この調子だとすぐに終わりそうだね」
「……」
佐疫の横で、斬島も平腹に負けず劣らずのスピードでテーブルを叩いている。自分もやりたかったのか単に負けず嫌いなのか、その顔は真剣そのものだ。
ふるい上の粉が二分の一程の量まで減った時、再び調理室の扉が開いた。
「…何をしているんだお前達は」
「楽しそうだねぇ。ね？谷裂」
「谷裂に木舌。こんなところに来るなんて珍しいね。何かあった？」
入ってきたのは鋭い紫色の瞳を持つ谷裂と、やや垂れ気味の緑色の瞳を持つ木舌だった。
谷裂はいつも通りの仏頂面で三人の横まで来ると、ギロリと佐疫を睨んだ。……最も、睨んだように見えただけで、本人は睨んだつもりはないのだろうが。
「特に用はない。しいて言えば、木舌の暇潰しに付き合わされているといったところか」
「谷裂だって暇だったんでしょ？ならいいじゃない」
平腹の手元を覗き込みながらそう言う木舌に、悪びれる素振りは全くない。谷裂は先程とは違い意識的に木舌を睨むと、諦めたように視線を佐疫に戻した。
「で、お前達は何をしているんだ？」
「何って……クッキー作り？」
「超粉落ちる！谷裂もする？」
狂気的な笑みを浮かべて一心不乱にふるいを叩いていた平腹が、パッと顔を上げ谷裂を見た。
「やらん」
「そう言うなって！コレ叩くだけだぜー？」
ポンポンとふるいを叩いてみせる平腹。ますます不機嫌そうに眉を寄せる谷裂に、いつの間にか隣へ移動していた木舌が笑顔で追い打ちをかけた。
「やってみたら谷裂？この前、たまたまやってた料理番組凄く熱心に眺めてたろ」
実は興味あったんじゃないの？とニヤニヤ笑う木舌の腕関節を外してから、谷裂はやや乱暴に平腹が差し出したふるいを受け取った。
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akane(プロフ) - 鬼徹とのコラボストーリーが面白かったです。(⌒‐⌒)続きが気になります。( ´∀｀) (2017年1月16日 20時) (
レス) id: 1b44bb0a87 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 名無しさん» 楽しんでいただけたようで嬉しいです！田噛はどうしてもツンデレになっちゃうんですよねぇ……。いつかはツン:デレ=3:7くらいの話を書きたいですww 応援ありがとうございます！更新頑張ります！ (2015年4月29日 21時) (レス) id: f152ab1d97 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - コメント失礼します！今日初めて拝見しましたが、一気に読んじゃいました！田噛くんのツンデレ具合が好きです。更新、楽しみにしています！ (2015年4月29日 19時) (レス) id: 31c782cab8 (このIDを非表示/違反報告)
紅月(プロフ) - 蓮水さん» 可愛いですよねー(´ω｀)まさかこんなにあずにゃんについてコメントが来るとは思いませんでしたがww (2015年3月21日 22時) (レス) id: f152ab1d97 (このIDを非表示/違反報告)
沫村 - 紅月さん» 成る程、それは分からなくはないですね^^ (2015年3月20日 23時) (携帯から) (レス) id: 992fc19708 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅月 | 作成日時：2015年3月6日 16時
