＊職権濫用でデート(？) ページ9
「次はどこ行くかィ、A」
……どうしてこうなった……!?
「今から遊びに行くぞ」
一時間ほど前。
昼食を食べ終え、自室へ向かっていると、ついてきた沖田総悟が藪から棒に言った。
私の答えは「？」だ。
何がどうなってその考えに行きついたのか、全く分からない。遊ぶより仕事をしなさい。仕事を。それに、私にはしなきゃいけないことがあるのだ。来月分の食堂の献立(つまりは栄養管理)を考えること、これだけじゃない。
「私、まだやることが残ってますので」
と、冷静に仕事部屋に向かって歩きだした刹那、手を掴まれてしまった。
「え」
「四の五の言ってねェで早く行くぜィ」
何と彼は、私を引きずるように外へと連れだしたのだ。
「ちょっと、沖田隊長!? 離してください!!」
掴まれた手を必死に剥がそうと奮闘していると。
「隊長命令。これよりAAは隊長とのデートを楽しめ。以上」
と、真っ黒に輝いた
「職権濫用罪で副長に訴えますね!! てかデートって何だ!!」
ジタバタと暴れる私の腕をむんずと掴み、スタスタと歩いていく沖田総悟。
大嫌いな人とどこへ行けと？
神様、仏様、隊士、通行人、誰でもいいから助けてエエエエ!!!!
というようなことがあり、今に至る。
初めに連れてこられたのは、服屋だった。しかも女物の。
「……なぜここへ？」
何をする気か全く分からない。まあ、することはひとつしかないが。
「聞かなくても分かんだろィ。Aの服買いに来たんでィ」
やっぱりそうなのか。
「いえ、お気持ちだけで結構です」
道路の方に向かってダッシュするも。ガシッと肩を掴まれる。
「ひっ」
首だけ振り向くと、そこにはやはり沖田総悟の姿が。それに満面の笑みだ。
「逃がしゃしねェぜ？」
絶体絶命だこれは。
必死になって逃げようとしたが、相手は男。力で勝てるわけない。
精神的に疲れてぐったりした私を、
「さ、どれにするかねィ」
と、店内の奥まで引きずっていった。
最終的に、二着の着物を買うことになってしまった。私が紺色系のものしか着ていないからだろうか。しかし、それを私のお金で払わせるとはどういうことだ。
たくさん必要としない私の性格を知ってるくせに。私をいじめて、何が楽しい。
いや、あの人ドＳだから、答えは分かりきってる。
桃色の着物と紅色の髪留めに変えさせられ、なかなか恥ずかしい。
「ほら、次行きやすぜー」
この、ノリノリの変態クソサド野郎……!!
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白桃餅子 - マリーナさん» こちらこそ初めまして！ ですよね、沖田くんかっこかわいいですよね！ ゆ、夢主と一緒ですって！？ おめでとうございます！！（？）いいなあ……一緒だなんて……！ あ、返信遅くなって申し訳ありませんでした。 (2018年8月12日 19時) (
レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
マリーナ - はじめまして！沖田くんがかっこいいし、かわいい！しかも夢主ちゃんと誕生日、血液型が一緒！ (2018年7月15日 14時) (レス) id: 05439fd47e (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - Sakurairoさん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 確かに沖田くん可愛いですよね。書きながら悶えてます(笑)応援もありがとうございます！ テスト頑張ってきます……！ (2018年5月6日 14時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
Sakurairo(プロフ) - 面白いです！！沖田君の１つ１つの行動が可愛くて！ 更新待ってます！テスト勉強頑張ってくださいね！！ (2018年5月5日 17時) (レス) id: 5935e5da26 (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - 林檎はいつまでも……さん» いつもありがとう！ ドキドキしてくれたら本望ぜよ。 (2018年5月4日 12時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃餅子 | 作成日時：2018年1月14日 17時
