＊完璧な ページ8
というわけで、私は日々迫りくる沖田総悟から逃げている。今日の朝なんて特に酷い。走って自分の部屋に戻り、壁に背中を預けて座りこんだ。
何とも言えない不整脈が私を苦しめている。もしかして病気なんじゃないかと疑うほど。
「はあ……」
顔を手のひらで覆う。
朝からため息はつきたくなかった。
時は刻々と過ぎていき、いつの間にか太陽がちょうど真上に来る時間帯になっていた。
私は、タワーの類かと思わせる、あの書類の山から一時的に食堂へ避難してきた。本日の昼食を取ってき、テーブルに置いた瞬間。
「よう」
(マジか……)
あの
「何のご用でしょうか沖田隊長……？」
怒りを滲ませて言ってみるも、効き目は無し。
「ご用って……昼飯食いに来たんでィ。お・ま・え・と」
そう言って、Ｓさが漂う表情を浮かべている。
嘘でしょ……？
最悪な気分だ。最悪どころか、今なら天へ昇れる気がする。一人でゆっくりする時間は、私には与えられないのか？
助けてください。
と、近くにいた隊士たちに視線を送ってみるも、よっぽど沖田(の仕返し)が怖いのだろう。
誰も助けてはくれなかった。
私がそうしている間に、沖田総悟は自分の昼食を取ってきていた。そして私の横の席に座った。
「早く食べねェと冷めるぜィ」
ニヤニヤしながら頬杖をついて私を見上げている。なんとも憎たらしい。
「ッ……」
私はドカッと乱暴に椅子に座った。
……よし決めた。
この時間は絶対に無視しよう。何を言われようとも完璧にシカトしてやる。
そう、私は完璧主義者なのだから。
箸を手に取り「いただきます」と呟いて、口におかずを放りこんだ。美味しい。
「お前って、いつも食ってるときだけすんげェ幸せそうな顔するよな」
「……ッ」
最初から答えそうになってしまった。危ない危ない。
食ってるときだけじゃないし。確かに好物だけれども。というかいつも幸せだし。一部不幸せですけどね。あなたのせいで。
この時間はなんとか乗り切れた。完璧なだんまりを決めこんできた。
よかった、と安堵したのもつかの間。
なんと沖田総悟は、自室に戻ろうとする私についてきたのだ。これじゃまるでストーカーじゃないか。
美形だからって許されると思うなよ。
「なあA」
「何ですかね、早く回れ右をして帰っていただけますかねほんとに」
「今から遊びに行くぞ」
……は？
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白桃餅子 - マリーナさん» こちらこそ初めまして！ ですよね、沖田くんかっこかわいいですよね！ ゆ、夢主と一緒ですって！？ おめでとうございます！！（？）いいなあ……一緒だなんて……！ あ、返信遅くなって申し訳ありませんでした。 (2018年8月12日 19時) (
レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
マリーナ - はじめまして！沖田くんがかっこいいし、かわいい！しかも夢主ちゃんと誕生日、血液型が一緒！ (2018年7月15日 14時) (レス) id: 05439fd47e (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - Sakurairoさん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 確かに沖田くん可愛いですよね。書きながら悶えてます(笑)応援もありがとうございます！ テスト頑張ってきます……！ (2018年5月6日 14時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
Sakurairo(プロフ) - 面白いです！！沖田君の１つ１つの行動が可愛くて！ 更新待ってます！テスト勉強頑張ってくださいね！！ (2018年5月5日 17時) (レス) id: 5935e5da26 (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - 林檎はいつまでも……さん» いつもありがとう！ ドキドキしてくれたら本望ぜよ。 (2018年5月4日 12時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃餅子 | 作成日時：2018年1月14日 17時
