＊いつもと違う ページ4
一番初めの仕事。
それは一番隊隊長沖田総悟を起こすこと。
沖田隊長は苦手、いや、嫌い(になりかけている)な人だが、仕事なので仕方がない。
静かに障子を開けて中に入る。
それから、トントンと身体を叩く。
「沖田隊長、おはようございます。朝ですよ」
掛け布団を頭からずっぽりかぶって寝ている……否、起きているな。この人。
「起きてますよね。狸寝入りはよしていただけますか」
布団をはがしてやろうか。
を
そんなことを思っていると、布団がもぞもぞと動いた。
「チッ……ま、バレたら仕方ねェ」
よく分からない目をした赤いアイマスクを取り、布団の中で大きく伸びをしている。それだけでも苛々する。
「朝礼、遅れないでくださいね」
立ち上がる寸前、手首を掴まれた。
「!?」
そのまま引っ張られ、バランスを崩してしまう。
このままだと布団____ではなく、沖田総悟のもとにダイブしてしまう。と、なぜか私は冷静に分析していた。
案の定、隊長に乗っかってしまった。
そして、隊長の両腕が私の背中にまわされる。
『抱きしめられている』
このことを理解するのに二秒もかからなかった。さっきまで冷静沈着だった頭が徐々に混乱していく。
「ちょっ何するんですかこの変態イイイイ」
ジタバタと暴れるも、ガッチリとした腕からは離れられない。
何がしたいんだこの人は。
「あー、いい匂い」
私の肩に顔を埋めスンスンと息を吸い込む。
「嗅ぐな……!!」
栗色の髪が頬にあたってくすぐったい。てか気持ち悪い。
「うるせェ」
めんどくさいのか、沖田総悟は私を黙らせるために、私の耳に自分の唇をつけてきた。
「ひっ」
思わず目をつぶる。
沖田総悟は動きを止めた私の耳元で囁く。
「今日こそ
そう言うと、ニヤリと笑いながら私を開放した。
顔から火、いや、炎が出てきそうだ。
はあはあと浅い呼吸を繰り返しながら立ち上がった。
「……絶対言いません。あなたは私の人生において必要じゃありませんから」
そう吐き捨てると、障子を乱暴に開閉した。
廊下に出て、深呼吸を何度も繰り返す。
どしどし歩く私に驚いた隊士の方々が端に避けていく。
なぜ私がこんな態度なのかは察していただきたい。
スキンシップ？は多い。
だけどあんなことはいつもしない。
気味が悪い。
私の脈拍も、いつもと違う。
早鐘のように打ち続けていく。
私をからかって、何がそんなに楽しいの。
朝から最悪な気分だ。
もう大嫌い。
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白桃餅子 - マリーナさん» こちらこそ初めまして！ ですよね、沖田くんかっこかわいいですよね！ ゆ、夢主と一緒ですって！？ おめでとうございます！！（？）いいなあ……一緒だなんて……！ あ、返信遅くなって申し訳ありませんでした。 (2018年8月12日 19時) (
レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
マリーナ - はじめまして！沖田くんがかっこいいし、かわいい！しかも夢主ちゃんと誕生日、血液型が一緒！ (2018年7月15日 14時) (レス) id: 05439fd47e (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - Sakurairoさん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 確かに沖田くん可愛いですよね。書きながら悶えてます(笑)応援もありがとうございます！ テスト頑張ってきます……！ (2018年5月6日 14時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
Sakurairo(プロフ) - 面白いです！！沖田君の１つ１つの行動が可愛くて！ 更新待ってます！テスト勉強頑張ってくださいね！！ (2018年5月5日 17時) (レス) id: 5935e5da26 (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - 林檎はいつまでも……さん» いつもありがとう！ ドキドキしてくれたら本望ぜよ。 (2018年5月4日 12時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃餅子 | 作成日時：2018年1月14日 17時
