＊今日最大の ページ11
「何しやがんでィ」
沖田総悟はそう言いながら、私に叩かれた頬をさすっている。そのほっぺたには、赤い手形が浮き出ていた。ものすごい力でやってしまったようだが、反省はしていない。だって必要ないから。うん。
私は、フンッとそっぽを向いて言う。
「私にそんなことを言わせたあなたが悪いのですよ沖田隊長」
そう、あなたが原因を作った本人なのだから。
すると、沖田総悟は急に黙りこんだ。
普通、張り手されて、原因はお前だと言われたら、誰でも何か言うなり怒るなりするだろう。それなのに、沖田総悟は何もしない。
不審すぎる。ということで、相手の様子を確認することにした。
でも、それが今日最大の落とし穴だった。今日は沖田総悟の罠に嵌められまくっていたが、これが最強だと胸を張って言えるだろう。
「ぎゃっ」
それにしても、女らしくない声を出してしまった。結構恥ずかしい。まあ、ゲームセンターという
こともあって、周りの音にかき消されるので聞き取るのは難しいと思うが。
いや、そんなこと今はどうでもいい。
なんと、沖田総悟に私の大事な
私があわあわしていると、沖田総悟はニッタアアと笑ってその眼鏡を自分にかけた。
「お、あんまり度はきつくないんだな」
しかしなかなか似合っている。黒っぽい色の細い縁が赤い瞳とよく合っているし、色素が薄い肌(手形は消えている)にもその色が映えて、なんとも知的に見える。
私だってそう思うことくらいある。例え相手がこの沖田総悟でも。
断じて惚れたとかそういうのではない。
……いやいやいやいや、これこそどうでもいい。
「め、眼鏡返してください!!」
必死に懇願するも、沖田総悟には届かない。手を伸ばして掴み取りにいくが、その手も届かない。
「返すわけねーだろ」
俺にあんなことするんだからよ、とまあ、その笑顔の黒いこと。
今すぐにもう一度平手打ちしてやりたい気分だ。
怒りが沸々と湧き上がってくる。沸騰寸前のお湯のような、ブクブクと泡がどんどん上がっていく感じで。
「次行くぜィ」
そして沖田総悟は、堪忍袋の緒が切れる一歩手前の私を引っ張り、ゲームセンターを抜け出した。
「眼鏡を返せ!!」
そう叫びながら沖田総悟の手を引きはがそうとするが、その手はびくともしなかった。眼鏡も奪いかえせなかった。
このクソサドめ。帰ったら副長につきだしてやる。
私はそう固く心に誓った。
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白桃餅子 - マリーナさん» こちらこそ初めまして！ ですよね、沖田くんかっこかわいいですよね！ ゆ、夢主と一緒ですって！？ おめでとうございます！！（？）いいなあ……一緒だなんて……！ あ、返信遅くなって申し訳ありませんでした。 (2018年8月12日 19時) (
レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
マリーナ - はじめまして！沖田くんがかっこいいし、かわいい！しかも夢主ちゃんと誕生日、血液型が一緒！ (2018年7月15日 14時) (レス) id: 05439fd47e (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - Sakurairoさん» 面白いと言っていただけて嬉しいです！ 確かに沖田くん可愛いですよね。書きながら悶えてます(笑)応援もありがとうございます！ テスト頑張ってきます……！ (2018年5月6日 14時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
Sakurairo(プロフ) - 面白いです！！沖田君の１つ１つの行動が可愛くて！ 更新待ってます！テスト勉強頑張ってくださいね！！ (2018年5月5日 17時) (レス) id: 5935e5da26 (このIDを非表示/違反報告)
白桃餅子 - 林檎はいつまでも……さん» いつもありがとう！ ドキドキしてくれたら本望ぜよ。 (2018年5月4日 12時) (レス) id: 7a0c5e56cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白桃餅子 | 作成日時：2018年1月14日 17時
