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四月 ページ3

あなたside









『いっやーごめんね!書類とか教科書が大量に配られてさ〜整理できなかったー』









とりあえずいくつかに分けて棚や引き出しに突っ込んだ。

まぁ、去年もそうだったから仕方ないんだけど。









「先生、いい加減そろそろ学習してください、いつもちょっとずつ整理しなきゃダメなんですよ」









『本当にごめんね』



上目遣いで捨てられた子犬みたいな顔されたら許しちゃうけど。









「許しますよ〜その目は反則です」









『えへへ〜ありがとう!』









しかし外を見ると暗くなっていて時間も完全下校時刻まじかだった









『今日さ、もしよかったら送っていこうか?俺のせいで遅くなっちゃったし、車で来てるし』









なんとも嬉しいお誘いが。








「いいんですか?!お願いします♪」









一気に上機嫌になった私。
先生もそんなに喜んでもらえるとは思ってなかったって。









だって有岡先生の車だもん〜









####








『さ、乗った乗った』



目の前に姿を現したのは黒い車。
ちょっとギャップがやばいです









『じゃあ出発〜』






とても真剣に運転する先生
かっこ良すぎです。









『何?笑そんなに見られてると緊張するんだけど』









あまりにも見とれてしまったので慌てて目線を外す









「いや〜運転する有岡先生ってレアだなって」









『そう?普段と変わらないんじゃない?笑』









しかし楽しい時間というのはあっという間ですぐに家に着いてしまった。
正確には体感時間が早かっただけだが。









「有岡先生、今日はどうもありがとうございました!」









『こちらこそ遅くなっちゃってごめんね!勉強したかったよね?』





オロオロしだす先生に思わず笑ってしまう









「大丈夫です、そんなに気にしないでください」









『ならいいんだけど…じゃあまた明日学校でね!』









『また機会があったら車、乗せてあげるよ笑』









有岡先生は確信犯です。

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作者名:まろん | 作成日時:2016年4月28日 23時

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