ずっと一緒に

20 ページ20

露天風呂から出れば、色とりどりの豪華な懐石料理がテーブルいっぱい並んでいる





「わーすごい」


「美味そーだな、よし食うか」





『いっただきま〜す』





シャンパンで乾杯をして食べ始めた





「美味し〜い」


「うまいな、やっぱうまい飯には日本酒だろ」


「うん、飲んじゃう？」





日本酒を頼むと、仲居さんが冷酒を勧めてくれたから冷酒を飲めば





「うめーこの冷酒旨いわ」


「これ飲みやすいね」





料理も美味しいし、お酒はどんどん進む





料理を食べ終えて、全部片付けてもらって
冷酒を部屋に持ってきて貰って飲む事にしたんだけど









・








・









気がつけば外は明るい
浴衣は着てないし下着も付けてない
いわゆる全裸





広臣は……いない





浴衣だけ着て露天風呂を見に行けば、両腕を広げて気持ちよさそうに入ってるし





「起きた？」


「うん…」


「お前、胸もあそこも舐めてんのに起きねーんだもん」



うそ……思わず胸もあそこも押さえて「やぁだ」



って…



「記憶ない」


「俺も…途中までしか覚えてない
気付いたら朝だった」


「ほんと？広臣も記憶ないの？珍しい
広臣が脱がしたから裸なの？」


「いやAが自分で脱いだ、そっからわかんねぇ」



何だそれ
自らですか？
自分のはしたなさに、頭が付いてかない



「なぁ入れよ」


「うん」



広臣に言われ湯舟に浸かると、脚の間に後ろ向きに座らされて抱えられた
寄りかかると腰に手が回る



「腰がやばいかも」


「私も腰重い…昨日そんな激しかったの？」


「だからわかんないんだって、だいたい昨日だけじゃないからね、その前の日からじゃん
Aが「おみ…もっと」って言うから」



そうだった…もう…恥ずかしい



「だって…」


「まぁいいや
続きはここでやる？ベットがいい？」



言いながら手はもぞもぞとえっちに動く
この手にどんだけ気持ちよくさせられてるのか



耳を舐められるとゾクッとして思わず「ん…」と出る声



いつもこうして私の気持ち良くなるところばかりせめてくるんだ



それでわたしが何でも許しちゃうのがわかってるこいつはずるい



ただ…
こんな朝の陽ざしが眩しい明るい所じゃすべて丸見えで恥ずかしい
だったら、うす暗い部屋のがまだいいから



「おみ…ベットがいい」


「ん」



そう答えた広臣と、後ろ向いて頷き合うと、ろくに身体を拭きもしないまま手と手を繋ぎ、ベットへダッシュした

21→←19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す