ずっと一緒に

29 omi ページ29

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「おみ…眠い」





は？こいつ「おみ」出ちゃったよ
身体しなっちゃってるし




真理「Aの「おみ」が出たけど
連れて帰った方がいいんじゃない」


臣「おぉ、帰んわ」


翔太「あぁ早く帰れ、帰れ」


臣「にやにやすんなって、ほらっ帰んぞ立てるか？」


A「大丈夫」









・









・









店を出て、タクシーで帰ろうと思ったけど少し歩きたい気分だった



Aはふらふらしてるけど歩けなくはなさそう
腕を支えながら歩いてると







「おみおんぶ」


「ん、ほら」





かがんでAをおんぶする





おんぶなんて珍しい
いや、おんぶなんて言ったことない





ふざけておんぶしたことはあったけど
こんな風におんぶするのは初めて





「重い？」


「ん？大丈夫」


「ごめん…」


「何が？」


「うれしいんだよ…」





泣いてる…
肩にある顔はあっち向いてるけど、身体が震えてるからわかる


だからおんぶか





「羨ましくなっちゃった？」


「………うん」


「いいよ大丈夫だから」


「………うん…」


「すぐに結婚できなくてごめんな」


「ううん……」


「絶対幸せにすんからな」


「……うん…」





返事しかしないで静かに泣いてる



少し歩いたところで「もう下りる」と俺から下りて、横に来ると





「よしっもう大丈夫
二人が幸せになってくれればいいんだ
私は広臣と結婚するから、ずっと待ってるから」


「わかった、待ってるって言ったからな
絶対待ってろよ」


「うん、さっ帰ろ」





にっこり笑うと俺の手を取って繋いでくる





やっぱりこうなったな





でもさっきの言葉忘れんなよ





絶対だからな！

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