ずっと一緒に

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広臣も乗り込んで、メガネをサングラスに変えてハンドルを握る



広臣が車を運転する姿ってなんでこんなかっこいいんだろう




はーぁ
やっぱ私広臣のこと大好きじゃん
なんか悔しいの


そんな事を思いながら横顔を見ていると





「お母さんのとこ寄ってから行こ
土産渡したいし、しばらく会ってないから」


「言うと思った」


「店今日休みだよな
行きながら寄って、居なかったら帰りに店寄ればいーだろ」


「そうだね 行くって言うといろいろ用意して帰れなくなりそうだから」


「だな」








私の実家は富士山の見える所
母は美容院をやっていて、二つ下の弟、修(しゅう)と 脩の彼女の有沙ちゃんがいる



父は私が中学三年の時に事故で亡くなってしまって母と祖母と修と四人暮らし



もともと祖母が美容院をやっていたから母も私も修も自然と美容師になったのかもね



祖母は3年前に亡くなってしまったけど、亡くなるまで店に出ていたすごい祖母



広臣と母は昔から仲良しで、私の実家にも車で一時間ちょっとで行けてしまうからよく行っていたけど



最近行けてなかったから



お母さん喜ぶよ









車は高速に入り かかってる曲に合わせて鼻歌が聞こえてくる。広臣の鼻歌を聞くのは好き
前を向いてる広臣の横顔を見てるのも好き



「あっシャネルでどうだったの？」


「あー
岩ちゃんが可笑しかった
俺は最初からそのバックって決めてんのに
Aちゃんにはーとか言ってあれこれ見せろって肩にかけたり腕にかけたり
「どお？」なんて言いながらAの真似してた」



バックを肩に掛ける仕草してこっち向く広臣
その姿と岩ちゃんの姿を想像して思わず笑っちゃう。広臣も笑ってる



「そういえば 岩田怒ってたぞ
AがＬＡ行くなら美咲ちゃんも行くって言ってたんだって。Aちゃんが行かないから美咲が来れなかったって」


「私のせいなの？
美咲ちゃんも連れて行ってあげればよかったじゃん」


「それじゃ俺が邪魔だろ」


「邪魔だね。広臣は私といちゃいちゃしてればよかったんだよ」


「なんだよ
だから来いって言ったじゃん」





ふんっ
私だって行きたかったよ





でもあんたのせいでそんな気分じゃなかったんだから しょうがないじゃんよ





「ばーか」

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