ずっと一緒に 5

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ソファーに寝転んでぼーっとしてたら
いつの間にか寝てたみたい





目がさめると
テレビはお昼の情報番組
グルメリポートを莉奈ちゃんがやっている





莉奈ちゃん元気そうだな
直人さんとはどうなんだろう？





美味しそうな海鮮料理
でも食欲ないや





はー
こんなんじゃダメだよね
私の柄じゃないよ





私って元気が取り柄のはずなのに
鏡で顔を見れば



「すっげーブス」



自分で自分に言ってみる








夏生さん…綺麗だったな
メイク落とさないで寝ちゃって大丈夫だったのかな？





今日も仕事だよね
今頃、ケアしてるんだろうな





って…なんで夏生さんの心配してんだろ
馬鹿じゃないの





なんて思ってれば
テーブルに置いてあった携帯がなってる



手に取って見れば



『順子ママ』



どうしたの？
このタイミングの電話って
ママは何か知ってるの？





出ようかどうしようか考えていたら、切れちゃった
掛け直す？どうしよう…





悩んでいれば、また順子ママからの着信





「もしもし」


「あー出たー良かった
30分くらいでAちゃんのマンション行くから」


「今からですか？」


「何も食べてないんでしょ
美味しいお弁当持って行くから」





言いたい事だけ言って切っちゃうママ
私に何も言わせないって事は、やっぱり知ってるのかな








熱がある事になっているから、パジャマに着替えてメークも落として待っていると、沢山の荷物を持ってやってきたママ





「ちょっとーなんて顔してるの」





私の顔を見るなりそんなことを言いだす





「Aちゃんにドタキャンくらったから、一人で食べようと思って作ってもらったんだけど
Aちゃん何も食べてないんだろうなって思ったら、持ってきてあげたくなっちゃったの」





ママはそう言いながら、綺麗なお重に入った料理を広げ出した





「美味しいワインも持ってきたから」


「ママ…ありがとうございます」


「その辺のお皿とかグラス使っていい？
私は支度するからAちゃんは、着替えて顔洗ってきなさい、美味しい料理食べるのに少しはお洒落した方がいいでしょ、メイクもちゃんとするのよ」


「………はい…」





ママ
何考えてるの？
熱なんかないのわかってる？








ママの言うとおり
着替えて、メイクをすると





「かわいい
ほら婚活リップ塗ってあげる」





なんてピンクのリップを塗ってくれた

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