ずっと一緒に 5

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「せーのっ」





逆上がりしつつ翔太と真理を何気に見てるけど





「なんで」





この歳になって逆上がりが出来なくなってる
二人は気になるけど、逆上がりが出来ない事が悔しい





「広臣できる？」


『楽勝』





と言ってひょいって逆上がりしちゃう広臣
それも悔しい





意地になって何回もやるけど
身体が上がらない





「Aちゃん、もうこれでやめようね
手とか腕が痛くなるよ、仕事できなくなると困るでしょ」





広臣はそう言いながら私のお尻をひょいって上げて、逆上がりをさせてくれた



できるまで逆上がりしちゃいそうだから
そんな私の性格をよくわかってる広臣は、止めてくれるけど





「もうやめるから、最後にもう一回だけやらせて
おしり少しだけ上げてくれればいいから」


『でた負けず嫌い』





どうしても自力で逆上がりしたいけど、広臣の力を借りないとやっぱり出来ない





「もう一回」


『だからやめろって
後から、手痛いとか筋肉痛だとか絶対言うだろ
それにね、パンツまる見えだから』





ひぇー
見えてた？スカートなのは承知だけど
暗くなってるし見えないだろって油断してた





「えろおやじ」


『Aが見せてるんでしょ』





「パンツなんて普通見ないから」
「うるせー俺しかいなくてよかったな」
なんて口喧嘩をしていれば、いつの間にか翔太と真理はこっち見てゲラゲラ笑ってる





翔太「こっちは大事な話してんのに
何ガキみてーな喧嘩してんだよ」


真理「そうだよ
あんたち気になって話できないじゃん」



二人顔を見合わせて「ねー」なんて





もう仲直りしちゃった？
見守ってるはずが、喧嘩を止められちゃってる私たち



広臣はこそっと私の耳元で「良かったな」って
「ねっ」って頷くと手を出す広臣
広臣の手に手を当ててハイタッチすると





「寿司屋まで勝負」





って私の手を引っ張って走り出した広臣
翔太も立ち上がって、真理の手を引いて走り出す





広臣と翔太ってたまにわからない競争するよね





お寿司屋さんまで走らされたけど、もちろん勝ったのは広臣と私





負けた翔太くんは、お寿司をご馳走してくれました
ごちそうさまでした！









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真理
仲直りできて良かったね
二人が笑ってるのが一番いいよ





赤ちゃん…
期待しすぎると、プレッシャーかもだけど…
楽しみにしてるからね〜

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