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2-7 omi ページ7

結局Aたちはずっと隆二の話ばっかで、俺と脩は除け者だから「コンビニでも行くか」って脩の車でコンビニへ



脩は岩ちゃんと同じ歳
初めて会ったのは、脩が美容学校行き始めの頃だった



Aと同じ美容学校だから、都内に住めってAが言ったらしいけど、家にお母さんとおばあちゃんだけになっちゃうからと、家から電車で通った偉いやつ



俺の事も「広臣くん」って慕ってくれててかわいい
お互い末っ子長男で話も合うし、顔もAは似てないって言ってるけど似てんだよね
なかなかかわいい顔してる



岩ちゃんみたいな細マッチョで、背は俺より少し低いかな





脩ともこんな風に二人で話すのも久しぶり
脩の結婚の話から自然とAの話になる



『姉ちゃんさ、広臣くんしか考えてないからね』


「そっか…」



脩の言葉に、すぐに結婚してやれない事に少し心苦しくなる



『そんな顔しなくて大丈夫だよ
姉ちゃん気にすんなって言ってくれたし』



そうやってすぐに人の顔色に気付くのもAに似てるよ、Aの強がりもほんとはわかってると思うけどね



「気にすんななんて
Aらしいな、昔から変わってないよな」


『変わらないね
親父が死んだ時も、おかあが泣き崩れちゃって全然だめでさ

親戚全部に連絡したの姉ちゃんなんだよね、まだ中三なのにね

自分だって悲しいくせに
いつも自分の事より人の事だよね』



そうだったんだ
そういえば、親父さん亡くなった時の話ってあまり聞いた事なかったもんな



事故で急だったから、いつまでも亡くなった気がしないとは言ってたけど



「だな、いつも俺の事優先だもんなあいつ」


『そうなんだ

俺さずっと思ってたんだけど
広臣くん姉ちゃんでいいの?


口悪りーし性格きついしもうババアだし

広臣くん、若くて綺麗な子ばっか見てんでしょ
姉ちゃんでいいのかなって思っちゃって』


「ババアになるまでいたの俺だからね
責任とってやんねーと、誰も貰ってくんねーよ」



俺の言った事に「確かに」なんて笑ってる顔はやっぱAに似てる



その顔で俺の顔を見た脩は



『俺さ、姉ちゃんには幸せになってもらいたいんだよね』



脩もお母さんもそれがAへの一番の願いのはず
そうしてやってほしいって俺への願いでもあると思う



「俺が幸せにすんから心配すんな」



脩の目を捉えてかっこ良く決めたつもりが



『頼みますよ、お兄さま』



なんか言われて



思わず脩と吹き出した

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設定タグ:登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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chiharu(プロフ) - 1980noさん» おはようございます。臣くんかわいいでしょ(^^)こんな臣くん好きなんです(o^^o) (2017年12月11日 9時) (レス) id: 4529533e41 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - 臣君からかうの面白いですね(笑)ぶりっ子臣君も(笑)友達カップルとの会話も◎大量更新ありがとうございました(о´∀`о)ノ (2017年12月10日 16時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)
chiharu(プロフ) - 1980noさん» ありがとうございます(^^)こんな弟ならねーうちの弟は薄情です… (2017年12月7日 17時) (レス) id: 4529533e41 (このIDを非表示/違反報告)
1980no(プロフ) - いい弟!何だかんだ言っても結局はお姉ちゃん想いかな(*^-^*)更新楽しみにしています◎ (2017年12月7日 14時) (レス) id: fb6f76b200 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:chiharu | 作成日時:2016年12月5日 12時

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