sexy top cat

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こいつが…
臣が芸能人だなんて忘れたかのように
昔みたいにお酒を飲みだした私たち





基本、やれる女以外には冷たい男
って言ったって女に優しい時なんかやる時だけだよね、女に優しくしてる姿なんか見た事ないもん





にやりとは笑うけど、思いっきり笑うなんかしない





でも…
私と2人でいる時は





「相変わらず、Aのだし巻きうめーよな」



「でしょ」





思った事言ってくれるし
げらげら笑うし





「A〜


ウインナー食いたい」



「チョリソーならあるけど」



「いいね〜」





かわいく甘えてくるし





「A、酔った？」



「うん」



「ほら」





酔った私を優しく自分に寄りかからせてくれる
そのまま寝ちゃったりすると、ベットまで運んでくれたりするんだこいつは





ほんとはビール2本でそんなに酔ってない
昔と変わってないか試しただけ





変わってなかったけど
こいつに女は見せたくないし甘えたくもない





これ以上飲むと甘えたくなるから
もうやめておこう









・









やめるも何も冷蔵庫の中のビールもうないじゃん





こいついつまでいるつもりなの？





「ねぇ


ここに住んでるんじゃないんだよね？」





ベットしかないって言ってたし
住んでる気配ないもんね





臣は少し恐い顔して私を見ながら





「ああ…


住んでんのは別」



「って…


まさかやり部屋？」



「その言い方…」





恐い顔が笑い顔になったけど
まだそんな事やってんだ





「やっぱ本宅は本命彼女だけか


例の売れっ子ハーフモデルだけ？入れんの」



「は？


なわけねーだろ


俺が彼女なんか作ると思う？」





やっぱまだそうなんだ
あのモデルはやっただけね





まさか隣の部屋で？
あーやだやだ





「今は家に入れる本命がいないって事？」



「今はって…

俺、今までだって本命なんかいた事ないから


あのね


今まで住んでた俺の部屋に入った女って後にも先にもAしかいないの」





え？
ダイヤのピアスの女は？





いやいやそんな過去のことなんかどうでもいい
とにかくこいつを帰そう

6→←4 臣

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