第215話 バグった館にて7 ページ24
ﾕｳｷ「それにしても、凄い壊れっぷりだね...」
所々が変な色になって崩れて
古びた姿だった建物が更に不気味になっている
慎重に階段を下りて辺りを見渡す
ｿﾞﾑ「まずはさっきいった場所探すか？」
ﾕｳｷ「うん...あ、らっだぁさん上に上がっていったけど大丈夫かなぁ...上は進む為のアイテムがどうのって...」
ｿﾞﾑ「バグってるしどうにかなるんちゃう？あの人の事やから大丈夫やろ」
ﾕｳｷ「雑だね...まぁ確かに大丈夫そうだけど...じゃあ俺達はまずキッチン見直しにいこっか？」
ｿﾞﾑ「せやな」
俺達の足音だけが響く廊下を進んで
キッチンに入り、一通り見る
ﾕｳｷ「壁とかはバグってるけど...」
そっとバグった場所をつつくが指が入るわけでもない
ノイズが走る、ちょっと指が痛い
以外...何もない
もっと損傷のひどい場所を探さなくてはならないのか
別の場所を探そうと廊下に出て、一旦階段前に戻る
ｿﾞﾑ「風呂場とトイレ、あと図書室よな」
ﾕｳｷ「そこがダメだったらあそこ、あの扉の奥行けばいいんじゃない？開くかどうかわかんないけど」
階段横の奥、玄関の真正面のそこにある扉を指差す
ｿﾞﾑ「あぁ...そうやな、物は試しやし後で行こうか」
ﾕｳｷ「あの奥どうなってるの？」
ｿﾞﾑ「和室とか地下への階段とかあったはずやで」
ﾕｳｷ「っ、地下は最後にいこうね...」
嫌なことを後回しにするのはダメだろうとは思う
思うが、後回しにしたいのだ
ｿﾞﾑ「大丈夫、最初っからそのつもりやから」
カッコいい顔で言ってもカッコ悪いが
俺が言えたものじゃないので言わないでおいて
お風呂場の扉前まで行く
ﾕｳｷ「水回りもちょっと怖いけど...えい！」
お風呂場の扉を勢いよく開けると、先程抜いた浴槽の中の水がまた満ちていた
正確には水ではなく赤黒い液体に変わってはいるが、これもバグなのかな
ｿﾞﾑ「うわぁ...水やばいやんマジで...」
ﾕｳｷ「血みたいで未知の液体感薄くて逆に安心した」
ｿﾞﾑ「嘘やんお前」
さっきらっだぁさんがしたみたいに栓を抜くと、普通に赤黒い液体は流れていく
ﾕｳｷ「何もない...良かった、のかな」
ｿﾞﾑ「よし、トイレちょっと覗いたらさっさと図書室行こうや、なんかホラーぽっくなってっとるし」
ﾕｳｷ「まぁそうだね、って待ってよゾム！」
足早に風呂場を出るゾムの後を
俺も足早に追いかける
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夜月ルナ(プロフ) - nbeabeaさん» コメントありがとうございます！観ている実況者様が多いので沢山登場させてしまっていますw少しでも満足して頂いたなら本望です！頑張ってかいていきます！本当にありがとうございます！ (2021年3月13日 14時) (
レス) id: 012def0b6c (このIDを非表示/違反報告)
nbeabea(プロフ) - 初コメ失礼致します。大好きなゲーム実況者さんのほとんどが登場していてビックリしました(笑)大変満足感のある小説に少々心が苦しいですが、とても有意義な時間となりました。ありがとうございます♪次回話、楽しみに待ってます(*´ω｀*) (2021年3月13日 13時) (レス) id: ba58298660 (このIDを非表示/違反報告)
海玲 ミレイ - 初コメです！ もしかしてフェアリーテイル知っていますか？ (2021年1月2日 21時) (レス) id: 4fcf758c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年11月27日 0時
