第148話 宵の宴2 ページ5
ｵｽﾏﾝ「なに飲んどるん？ユウキ」
ﾕｳｷ「カクテル...モヒートです」
ｵｽﾏﾝ「ふぅん...」
ﾕｳｷ「オスマンさんは？」
ｵｽﾏﾝ「んー？俺はね...」
そう言うと
オスマンさんは一口グラスのお酒を飲むと
ﾕｳｷ「んぅっ！？」
俺にそのまま口移しをしてくる
ﾕｳｷ「ん、んぅ...ぅ、ふ////」ｺﾞｸｯ
俺が飲み干した音を聴いてから、彼はそっと口を離す
うまく飲みきれなかったお酒が、口の端を伝う
オスマンさんはそれを指で拭いながら笑う
ｵｽﾏﾝ「スティンガー、危険な香りってね」
カクテル言葉...？あれ？じゃあ俺のカクテル....
ｵｽﾏﾝ「モヒート...心の乾きを癒して、ってお姫様にはええ刺激やろ？」
ﾕｳｷ「ッ...//////」
美味しそうだなってだけで飲んだんですけど////
ひとらん「悪戯はよしなよマンちゃん、真っ赤だよユウキ」
ｵｽﾏﾝ「はいはい、てかひとらんらんは相変わらずスゴい飲んでるね」
見ればひとらんさんの手には和酒入りの瓢箪があるのだが
その中身は彼が逆さにしても、もうすでに数滴垂れる程度になっている
ひとらん「鬼は酒が好きだからね」
ﾕｳｷ「チーノくんが例外なだけなんですね」
ｵｽﾏﾝ「やなwwww」
ﾁｰﾉ「きこえてますよぉ！」
ぷんすか怒って叫ぶ
可愛らしいチーノくんに堪らず大笑いする俺の手を
急にオスマンさんは握って立ち上がる
ｵｽﾏﾝ「そーや、踊りませんか？お姫様」
ﾕｳｷ「え、きゃあ///」
両手をとられて、ワルツに誘われる
エミさんの飛ばす蝶々と鬱先生の魔法で散る綺麗な星屑が
踊るオスマンさんと俺の回りを舞う
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年3月23日 18時
