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第180話 陰陽の王4 ページ38

ユウキ「ぅう.....」


うっすらと目を開ける

情況確認...場所は、大分普通に高そうな家具の部屋

天井の高さや窓の感じからして、城内の塔の最上階の部屋か

俺はどうやら、ベットに寄りかかるように
床に座らせられているようだ...そして残念、体は動かない


「おぉ、起きたか」


突如声がしてどうにか動く頭を上げる

黒髪から覗く真っ赤な瞳が俺を見下ろしている

さっきの...

ユウキ「ぺいんとさん、の、偽者さん」

「ん?あははは、ちげーよ...偽者ではない、俺は影だ」

ユウキ「か、影?」

「そう、俺はアイツの別人格のようなものであり影のダークぺいんと...ダークとでも呼んでくれ」

ダーク、はそういうとクツクツと笑う

怖い、どこか不思議な怖さがある


ユウキ「貴方の目的は、なんなんですか」

ダーぺ「目的ねぇ、そうだな」

ユウキ「ヒュッ....!?」

突然首を閉められ思わず喉から変な音が出た

ダーぺ「俺は完全、に成りたいんだ...お前程の魔力が有ればそれは叶うだろうって思ってな」

ユウキ「ッ、ク...ァ」

ダーぺ「安心しろ殺さない、でもまぁ魔力を完全に頂きたいからなぁ〜お前はもう一生動けなくなるってことにはなるかもな」

極悪非道な笑み、あぁまだゾムの悪い笑顔の方がましだと思えるかもしれない

あぁでもちゃんと顔立ちがぺいんとさんなんだよなぁ、殴りたいのに殴りにくい

ダーぺ「そうだなぁそうなれば、ぺいんとが気に入る位の美人だし...俺の物にしてやるさ」

前言撤回、いつか絶対殴る、タヒんでも殴る

異常な魔力の減少の苦痛に耐えながら俺は吐き捨てるように

ユウキ「ぺいんとさん、は...好きだけど、貴方は、嫌い、地獄にでも、堕ちて、下さいよ」

そう言って笑ってやる


ダー「ハッ...言うじゃn(((「ねぇ、なにしてんの」


俺の煽りにダークが笑ったときだった

俺の背後、つまりベットの上から声とベットの軋むがした


この声は...

ダーぺ「ぺいん...と!?」


少し低いダークの声じゃない

紛れもないぺいんとさん本物の声だった



 

第181話 陰陽の王5→←第179話 陰陽の王3



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作者名:夜月ルナ | 作成日時:2020年3月23日 18時

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