第175話 お土産 ページ33
一ヶ月ちょっと後
兄さんside
兄さん「...帰ったよ」
超強力な姿隠しの魔法をかけているので
俺も俺の車も"まだ"誰にも認識できていないだろうが
俺は堪らず、そう呟く
城の室内に入るまで消えない仕様のこの魔法をさっさと解いて、帰還の報告と荷物の確認を...
「兄さん！」
兄さん「っ！？」
突如聞こえた声に驚く
まだ城の扉すら開けていないのに声をかけられた...と言うことは
はぁ...かえって早々勉強になったことがひとつある
兄さん「ただいま、ユウキ」
ﾕｳｷ「おかえりなさい」ﾆｺｯ
悪魔の血により進化している狼の、混血の瞳はどうやら
姿隠しの魔法さえ見破るようだ
本人には言わないでおこう、色々なことに首を突っ込みだしそうだからな
兄さん「グルッペンの所に報告とか行こうと思ったけど...あ、ちょっとまってな」
ﾕｳｷ「？？」
さらっと一歩城内に足を踏み入れておいて、車の荷台からひとつの箱を取り出す
兄さん「これお土産な」
ﾕｳｷ「え、あ...開けても？」
兄さん「ええよ」
あげたのは
黄色が綺麗な宝石、スファレライトがついたリボン
兄さん「櫛あっただろ？あれに付けてもいいし、服とか、腕とかに付けたりもできるかなって...思ってな」
ﾕｳｷ「っわぁぁ...////」
喜んでくれたようで良かった...さて、俺は
土産物と土産話を渡しに行くとしよう
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作者、夜月の戯れ
にイラストあげました
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/koubouharu1/
第176話 お土産2→←第174話 21本『貴方だけに尽くします』
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年3月23日 18時
