第165話 賞品は ページ23
約一時間後
ゲバルト城、食堂
ﾛﾎﾞﾛ「大勝利や！」
ｼｬｵﾛﾝ「あっれ〜？コネシマどうしたん？もしかしてまたユウキに負けたん〜？ww」
ｺﾈｼﾏ「うっさいわ！！なんでお前らが組むねんマジで！？！！」
しんぺい「大人しくして〜手当てできないから〜」
狂犬達が騒ぐ一方で
悔しがる面々に囲まれた主犯の悪魔はクスクス笑っている
ﾕｳｷ「なんでって、そりゃ早い者勝ちでしょう？て言うか！皆して俺のことを景品みたいにするから悪いんです！」
それを聞いた瞬間、幹部全員が冷や汗を浮かべ始める
ﾕｳｷ「聞きましたからね、勝った人が俺を一日独占とか...言ってたらしいじゃないですか」
ムスッとしてみせてから、ユウキはロボロとシャオロンの間に座り直して悪戯っぽく笑う
ﾕｳｷ「今日の夕御飯から明日の朝まで、俺は二人だけのものになってやりますからね」
ｼｬｵﾛﾝ「ま、じで！？」
ﾛﾎﾞﾛ「それは期待してええんか！？なぁ！？」
鬱「くっそ...ロボロの癖に！身長低いくせに！」
ﾛﾎﾞﾛ「身長関係ないやろ！！お前全世界のドワーフに謝れ！！」
「「「wwww」」」
いつもどおりの口喧嘩がはじまったところで
オスマンがユウキを後ろから抱き締めて
ｵｽﾏﾝ「て言うか？さすがに酷いめう〜、数日魔法使えないんだけどぉ？」
そういいながら口を尖らせる
ﾕｳｷ「うえ！？あ、あの...怒ってます？」
ｵｽﾏﾝ「怒ってるめう〜」
ﾕｳｷ「ご、ごめんなさい、だってああでもしないとオスマンさんの魔法に敵わないんですもん...」
ｵｽﾏﾝ「ん〜まぁ許すけど...今度ケーキ屋さんに同行してもらう」
ﾕｳｷ「は、はい」
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「なにさらっとデートの約束してるんですかねぇ」
ｺﾈｼﾏ「せやぞ〜！ずりぃぞ〜！」
しんぺい「ちょっ、動かんでって！！」
すぐに騒がしくなる様子を端の方で眺め
こんな騒がしいなか隣で手当てを終えて机につっぷして眠る天邪鬼に
「よくこんな中で」と、呆れた溜め息をひとつついて
猫も机につっぷした
(残念ながらすぐに金色の狼に起こされたのだが)
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年3月23日 18時
