第153話 赤髪の男と黒服の女 ページ10
数分後
ﾕｳｷ「連れていってとは言いましたけど...////」
ぺいんと「ダメだった？お姫様抱っこ」
俺は現在黒い翼を羽ばたかせるぺいんとさんに抱き抱えられ
先程の船まで向かっている
ﾕｳｷ「いや...あの/////」
ぺいんと「顔真っ赤だよ、可愛いねw」
人の事を抱っこしておいて
ぺいんとさんがそんなことを言うもんだから
更に平原までの数キロが長く感じる
ﾛﾎﾞﾛ「兄さん！ユウキに手ぇ出すのは流石に怒りますよ！」
ﾄﾝﾄﾝ「流石に許しませんよぉ〜？」
後方かららっだぁさんの魔神らしい
童話で見るような空飛ぶ絨毯の上で、俺の護衛だと言ってついてきたロボロ君とトントンさんが叫ぶ
らっだぁ「ちょいちょい、ついたから、降下するから危ないって」
ぺいんと「降りるよー」
やっと地面に下ろされるが
ドキドキする心臓をどうにか落ち着かせる暇もなく
「ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙ....」
目の前に例の海賊船と
それを守るようにその前に座る竜がいる
唸り声をあげた真っ赤な竜の姿は、ぺいんとさんとらっだぁさんをじっと見つめた後
ﾕｳｷ「へ...」
淡い光を纏いながら瞳を閉じて、人の姿へ変わる
赤い髪に、黒いコートを羽織り、腰のベルトには金の剣
開かれた瞳はこれまた赤く輝いていた
「なぁんで攻撃しようとしたのさ、ぺんちゃん」
男性にしては高めの声でそう言って
子供のようにその人は頬を膨らませる
ぺいんと「国に落ちそうだったから俺の焔とらっだぁの風で国から遠いとこに落とそうと思ってぇ」
「魔力でビックリしちゃったよ〜！大体s(((ぐへっ
その人が文句を言おうとしたその時
突如船の中から人が飛び下り、赤髪のその人にそのまま飛び蹴りをいれる
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年3月23日 18時
