異種族の国の中枢神経【実況者】四 (ページ8)

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第151話　(性も懲りなく思い付き) ページ8

腕試し見たら書きたくなりました許してください

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数日後ユウキside

本格的な寒さは遠ざかり

戦の間に年は越していて

もう少ししてしまえば兄さんが旅に出てしまう

ﾕｳｷ「屋上の風は相変わらず寒いけど、こないだほどじゃないな...」

腰が痛かったせいで宴の日から二日ほど部屋から出ていなかったから

久しぶりの空に、コーヒーを飲んでいるお陰で出る白い息を眺めていると

突如、視界の端に黒い羽根と青い炎がみえる

それだけで、誰なのか察するには充分すぎた

ﾕｳｷ「また抜け出してきたんですか？ぺいんとさん、らっだぁさん」

コーヒーのカップを登って腰かけていた縁に置いて

俺の後ろ、屋上の上に降り立った二人に振りかえる

ぺいんと「ちょっ、なんか冷たくない！？」

らっだぁ「あーあ、ぺんちゃん嫌われたんだ」

ぺいんと「えーーーー」ｶﾞｯｸﾘ

ﾕｳｷ「あ、いや、嫌ってはないですよ！！ちょっ、そんなへこまないでぺいんとさん！」

慌ててしゃがみこんだぺいんとさんの背をさすっていると

ﾄﾝﾄﾝ「うちの嫁に何してるんですかねぇ～、お二人さん？」

「「ヤベ」」

ﾕｳｷ「あっ、トントンさん」

黒い笑みを浮かべてトントンさんが屋上に現れる

ぺいんと「いやーね？また遊びに来ただけですって、まだなんもしてないですって」

ﾄﾝﾄﾝ「ま、だ？」

らっだぁ「なんもしないですすいません、とでも言うと思ったかぁ～！」

ﾕｳｷ「きゃ、ちょっとらっだぁさん！？w」

らっだぁさんに後ろから抱きつかれ、思わず笑う

あーーずるい、なんて言うぺいんとさんもだが

この二人はなんか子供みたいな一面が濃くて可愛らしい

ﾄﾝﾄﾝ「仕事放る王は一人で充分なんですよ、あんたらの事連絡してきますからね側近の方々に」

そう言って怒るトントンさんの腕を

らっだぁさんの腕をどけて、掴む

ﾕｳｷ「トントンさん、ちょっとくらい良いんじゃないですか？王さまだって疲れるでしょう？」

ﾄﾝﾄﾝ「その王さまが居らんと他はもっと疲れるんじゃい」

ﾕｳｷ「俺まだお二人と話したいですし、ね？お願いです」

もうサヨナラなんて嫌なのだ、国外の情報は欲しいし

ﾄﾝﾄﾝ「...今回はユウキに免じて許しますからね」

しかし、その返答にあげられたぺいんとさんとらっだぁさんの返答は

上空から響いた轟音にかき消された

　
　