第191話 再三災難5 ページ49
ヤスside
数時間かけてやって来た
地下から伸びる巨木に添って立つ国
木の一番側にそびえる城で今僕は
ﾔｽ「ねーえー報酬まだっすかぁ」
報酬を待っている
それぞれの色のグラデーションに彩られた白い尾の飾りを
髪に、胸に、腰に付けた依頼主の6人の王様達は
僕の届けたお姫様の寝顔をつついたりして遊んでいる
ふざけんな、はやく報酬くれよぉ
まぁこんな木の側にあるのに城も木もさほど戦でも傷ついたことなく、国もそれなりに栄えているのは
この王様達が強いからなのは重々承知だから文句は控えるが
と、やっと僕の声が届いたのか
水色のグラデーションの尾の飾りを腰から下げ
パンダのパーカーに更にその上からいかにも、といった水色のマントをはおって
同じくいかにも王様らしい冠を被ったNakamuくんが棚を漁って、ひとつの袋を手渡してくる
nakamu「あはは、すいません忘れかけてたwどうぞ」
ﾔｽ「やったぁーあざーーす！」
袋を開けると、大量の全国的に通貨のような役割を担うエメラルドの粒と金銀財宝...これはいい、最高だ
一つエメラルドをバルコニーから差す太陽光に翳してにやける
大きな国を一望できるテラスのあるシャンデリアと太陽に照らされるこの部屋には
六つの色のソファに囲まれた彼らの食事、会議に使われる机以外にタンスがいくつかあり
中には基本常に彼らが部屋にいるからか、無防備にも財宝が詰まっている
いつか盗りたい
ﾕｳｷ「ん...」
なんて考えているうちに、どうやらお姫様の目が覚めてきたようだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年3月23日 18時
