第167話 甘えん坊2 ページ25
トントンside
起きてくるのがあまりに遅いので
ロボロの部屋を見に行く
コンコンッとノックを二、三度して
ﾄﾝﾄﾝ「朝ですよぉ〜入りますよぉ〜」
そういいつつ入る
部屋のベッドにはユウキだけがすやすや寝ている
そっとシャオロンの部屋を覗くと
どうやら事後の片付けを終えてから二人して寝落ちたようで、シャオロンのベッドで爆睡していた
仕方ないのでユウキだけを起こすことにする
ﾄﾝﾄﾝ「ユウキさぁ〜ん、朝ですよ〜」
そう言うと、んん...と一度呻いてからユウキが瞼を開ける
ﾕｳｷ「と、んとぉ...さ？おはよ、ございます」
ヘラッと笑うユウキに手を伸ばして抱き締めると
その手を俺の背にまわしてくれる
ﾄﾝﾄﾝ「なんや甘えん坊やな〜」
ﾕｳｷ「眠いんです、まだ眠いんです」
ﾄﾝﾄﾝ「そろそろ起きんと起きんとあかんで〜？」
ﾕｳｷ「ん、起きますから大丈夫ですよ」
ﾄﾝﾄﾝ「じゃあ、行きましょうかねぇ」
俺はそう言いながら
抱き締めるのをやめて、膝まづいて手を差し出す
ﾄﾝﾄﾝ「お手をどうぞ？ユウキ？」
キザなことをしてみると、後がはずいがもういいだろう
ﾕｳｷ「ありがとう、トントンさん」
愛らしいコイツは絶対に
甘えん坊なコイツは絶対に
この手をとってくれるのだから
ーーーーーーーーーーー
ﾕｳｷ「二人は起こさなくてもいいんですか？」
ﾄﾝﾄﾝ「ほっといてええ、いつまでも起きんのはアイツらなんやから。後でしばくわ」
ﾕｳｷ「あはは....そうですか」(わぁ、理不尽)
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年3月23日 18時
