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第138話 満ちる月の日の頼みごと ページ42
数時間後
しんぺい「ビックリだね、トゲ刺さってた傷がもう塞がりかけてる」
ﾕｳｷ「そりゃぁ、混血でも悪魔ですので...ちょっと位の傷はすぐ治りますよ」
しんぺい「すごいねぇ」
そう言いながら包帯を巻き終えて
しんぺい「あ、ユウキユウキ」
これ、としんぺいさんが立ち上がって机を漁り
ひとつの錠剤を手渡してくる
ﾕｳｷ「これは？」
思わず俺は首をかしげる
しんぺい「コネシマのなんやけどなぁ？俺が渡しに行くよりええし、ユウキ持ってってや、今夜満月やねん」
ﾕｳｷ「満月...俺、入っても大丈夫でしょうか？」
完全に月が満ちる時間になればその香りだけで獣人は特にヤバいのに
ましてやおんなじ狼の獣人の俺だ
近づいたけでもヤバいのでは？
しんぺい「大丈夫でしょ〜お願いしていい〜？」
壁をすり抜けれる貴方がいけば？と思ったが
まぁ...
ﾕｳｷ「いいですよ...あ、包帯ありがとうございました」
しんぺい「お大事に〜〜」
手をふるしんぺいさんにいってきます、と手をふりかえして
俺は医務室を出て、コネシマさんの部屋へと向かった
怪我が悪化しないことだけ祈るとしよう...
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作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年1月23日 9時
