第131話 悪夢の花園38 闇魔法も蝶も危険 ページ35
兄さん「俺は木上で、じゃないとコネシマが怪我する」
どれだけの魔法を放つつもりなのか
もうすでに黒と紫のオーラを纏い始めた兄さんは笑う
珍しいその笑顔に横にいたオスマンが1歩引く
逆にその横に、安定した場所の方がいいと言って
ロボロが並ぶ
ﾛﾎﾞﾛ「兄さんが暴れるなら暴れてええよな？w」
兄さん「....ふっいいと思う」
ｼｮｯﾋﾟ「グルッペンさん、あそこに突っ込んじゃっていいんですよね？」
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「あぁ、頼むぞ」
ｼｮｯﾋﾟ「あの人達の攻撃食らいません？」
ｸﾞﾙｯﾍﾟﾝ「大丈夫だろ、多分」
笑いあう木上に残る者達の会話を横目に
それを聞いて軽やかに大きな猫はジャンプする
しかし一回の跳躍で届く距離ではないのだ
がくりと高度が下がる
ﾕｳｷ「わ！？」
落ちるかと思われたが、軽やかに
ショッピは平然と空を走っていく
ﾕｳｷ「飛んでる！？」
ｼｮｯﾋﾟ「正確には魔法で足場を作っていってるだけっすよ」
ｿﾞﾑ「いけいけショッピくん！」
ショッピの上で上機嫌にゾムが叫ぶ
ｺﾈｼﾏ「俺らも行くで！」
ｴｰﾐｰﾙ「っ！コネシマさん当たったらごめんなさい！」
自分が失敗すること前提の台詞と共に
放たれたエーミールの青や黄色の光の蝶が
敵に触れると同時に爆発する
当然爆風はすごいもので、少しずれた眼鏡を直しながら
たまらず鬱が叫ぶ
鬱「っマジで危ないやんかお前！？」
ｴｰﾐｰﾙ「ひぃっごめんなさいぃぃ！」
ｺﾈｼﾏ「人の上で喧嘩すんのヤメロやぁ！」
いつもどうりとも言える距離があろうとも聞こえる大声に
少し微笑んで兄さんは彼らに迫る気味の悪い鳥達に
手のひらを翳す
兄さん「"食い荒らせドゥンケルハイト"」
手を覆った黒い闇がまるで犬の様な形を象って、言葉通り
一気に数十の鳥を跡形もなく食い荒らす
第132話 悪夢の花園39 空中戦？→←第130話 悪夢の花園37 感想は飲み込んで
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜月ルナ | 作成日時：2020年1月23日 9時
